会津執権の栄誉
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2017年4月 |
ISBNコード |
978-4-16-390635-5
(4-16-390635-5) |
税込価格 | 1,595円 |
頁数・縦 | 259P 20cm |
商品内容
文学賞情報 |
2017年
第7回
本屋が選ぶ時代小説大賞受賞 |
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要旨 |
相次ぐ当主の早世により、男系の嫡流が途絶えた会津守護、芦名家。近隣の大名から婿養子として当主を迎えることになったが、それをきっかけに家中に軋轢が生じる。一触即発の家臣たちをなんとかまとめていたのは家臣筆頭であり「会津の執権」の異名を持つ金上盛備。しかし彼も老齢にさしかかり、領土の外からは伊達政宗の脅威が迫っていた。 |
おすすめコメント
「オール讀物新人賞」受賞作家、出色のデビュー作! この力量は本物だ! 歴史小説の明日を担う才能のデビュー作を その目で確かめてもらいたい。――石田衣良 綿密な取材が紡ぎ出す史実と創作の融合。「新人離れした」とは、本書のことだ。――山本一力 四百年の長きにわたり会津を治めてきた芦名家。しかし十八代目当主が家臣の手にかかって殺されたことから 男系の嫡流が断たれ、常陸の佐竹義重の二男、義広が 婿養子として芦名家を継ぐことにに決まった。血脈の正当性なき家督相続に動揺する、芦名家譜代の家臣たち。義広が引き連れてきた佐竹の家臣団との間に、激しい軋轢が生じる。揺れ動く芦名家に戦を仕掛けるのが、奥州統一を企てる伊達家の新当主、伊達政宗。身中に矛盾を抱えたまま、芦名氏は伊達氏との最終決戦、摺上原の戦いに至る。「夢幻の扉」でオール讀物新人賞を受賞した佐藤巖太郎が 滅亡に向かう名家と、戦国武将の意地を克明に描き切った傑作。