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叢書『アナール1929−2010』 歴史の対象と方法 5

1980−2010

出版社名 藤原書店
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-86578-126-7
4-86578-126-9
税込価格 9,680円
頁数・縦 574P 22cm
シリーズ名 叢書『アナール1929−2010』

商品内容

要旨

「歴史学の危機」と、その後。「構造」「数量」「心性」という従来の歴史叙述の柱が再検討に附されたのち、歴史学はいかなる「批判的転回」を迎えたのか。表象、行為者、ミクロなどの対象に再注目した、R・シャルティエ、F・アルトーグ、M・オズーフ、J‐C・シュミットらの論文を収録。

目次

マレー半島における時間と空間の概念(一九八六年)
世論の誕生―アンシァン・レジーム期の政治と世論(一九八七年)
工場労働者の空間と経歴―二十世紀前半のトリノの場合(一九八七年)
政治と社会―ファシスト・イタリアとナチス・ドイツにおける権力の諸構造(一九八八年)
表象としての世界(一九八九年)
沈黙、否認、寓話化―ポルトガル文化におけるアルカセル・キビール大敗北の思い出(一九九一年)
時間と歴史―「フランス史をどう書くか」(一九九五年)
イマーゴの文化(一九九六年)
共和国理念と国民の過去についての解釈(一九九八年)
身体、場、国民―フランスと一九一四年の侵攻(二〇〇〇年)
世界と国民の間―アジアにおけるフェルナン・ブローデル的地域(二〇〇一年)
中国における正義の意味―新たな労働権を求めて(二〇〇一年)
自然の人類学(二〇〇二年)
指揮者―権力の実践と政治的隠喩(二〇〇二年)

おすすめコメント

雑誌『アナール』の誕生から80年間のエポック論文を集成! 遂に完結! 1980年代以降、「構造」「数量」「心性」という従来の歴史叙述の柱が再検討に附されたなかで、歴史学はいかに「批判的転回」を迎えたのか。「新しい歴史学」のすべてを見通す一大企画、遂に完結! シャルティエ「表象としての世界」/アルトーグ「時間と歴史」/シュミット「イマーゴの文化」ほか多数収録。

著者紹介

グルニエ,ジャン=イヴ (グルニエ,ジャンイヴ)   Grenier,Jean‐Yves
経済史。社会科学高等研究院教授
浜名 優美 (ハマナ マサミ)  
1947年生。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得満期退学。南山大学名誉教授。専攻は現代文明論・フランス思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)