バナナのグローバル・ヒストリー いかにしてユナイテッド・フルーツは世界を席巻したか
出版社名 | ミネルヴァ書房 |
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出版年月 | 2018年5月 |
ISBNコード |
978-4-623-08331-2
(4-623-08331-4) |
税込価格 | 3,850円 |
頁数・縦 | 328,15P 20cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 「バナナ」が中米諸国や米国の政治経済史に深く関わっているのをご存知だろうか。存在が知られていなかったバナナを大量生産作物に仕立て上げ、世界中の食卓に行き渡らせた巨大企業「ユナイテッド・フルーツ(現・チキータ)」の働きがあったからだ。本書では、世界初の本格的多国籍企業でもあったユナイテッド・フルーツの盛衰を軸に、同社創業の1899年前後から、衰退が始まった1980年代頃までの中米と米国の歴史を解きほぐしている。鉄道事業に付随する事業として始められたバナナ生産は中米諸国の政治や社会と深く結びつき、ユナイテッド・フルーツは紛争や侵攻にも直接関わるなど一企業を超えた巨大勢力として暗躍。しかし、1970年代にはバナナの疫病や天災による甚大な被害が続いたせいで経営が行き詰まり、トップの自殺を招く。同社の興亡の歴史は、現代のグローバリゼーションのあり方にも一石を投じるものといえるだろう。著者はBBCの中央アメリカ・メキシコ特派員としても知られる英国人ジャーナリスト。 |
商品内容
要旨 |
本書は、バナナがありふれたフルーツとして世界の食卓に広まっていく歴史的展開について、史上初の多国籍企業とも称されるユナイテッド・フルーツの盛衰を軸にしてグローバル・ヒストリーの視点から描き出す。ユナイテッド・フルーツのバナナ生産に翻弄される中米諸国の国内状況から、それを取り巻くアメリカとラテンアメリカを中心とした国際関係までを、からまりあった糸をほどいていくように丹念に解きほぐす。 |
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目次 |
人々の記憶から |