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作家たちの愚かしくも愛すべき中国 なぜ、彼らは世界に発信するのか?

出版社名 中央公論新社
出版年月 2018年6月
ISBNコード 978-4-12-005093-0
4-12-005093-9
税込価格 2,420円
頁数・縦 237P 20cm

商品内容

要旨

現代中国の壮絶なる「受難劇」。「現実」を活写し、人びとの「絶望」をつつみ込む文学者の声。

目次

1 高行健(高行健のスケッチ
来日時のインタビュー ノーベル賞作家が語る、日本、コトバ、ナショナリズム
対談―大江健三郎 政治を超える「人間の歴史」を書く ほか)
2 余華(余華のスケッチ
来日時のオリジナル・インタビュー 「引き締め」と「緩和」の中国社会に生きて
対談―中島京子 死者や幽霊を書く―日中文学のいま ほか)
3 閻連科(閻連科のスケッチ
オリジナル・インタビュー 文化交流の灯を絶やしてはいけない
対談―リービ英雄 大陸のただなか、世界の物語を探して ほか)

おすすめコメント

本書は、中国語で創作する作家として初めてノーベル賞を受賞した高行健の文学、莫言に続く次のノーベル賞に最も近いと言われる余華、閻連科の文学を中心に、世界的に高く評価されている中国文学の魅力を伝えるものである。三氏はそれぞれ著作の過激さから国内で発禁もしくは批判された過去があるが、今回三氏の代表的なエッセイや日本での講演、大江健三郎氏など著名作家との対談を日本の読者向けに構成し、中国文学の愉しみを伝え、激動の現代史と中国社会のリアルを知る書である。

著者紹介

高 行健 (コウ コウケン)  
1940年生まれ。62年に北京外国語学院フランス語科を卒業し、出版社に勤務。文化大革命中は安徽省の農村で5年あまりを過ごす。70年代末から小説を発表。その後演劇創作も始めるが、83年の『バス停』は激しい批判を浴びた。創作の自由を失って長江流域への旅に出た経験が後の長篇『霊山』(90年)に結実する。88年に渡仏。天安門事件後は、二度と中国に帰らないことを決意した。97年にフランス国籍を取得。99年に自伝的長篇『ある男の聖書』を完成させる。2000年に中国語で創作する作家として初めてノーベル文学賞を受賞
余 華 (ヨ カ)  
1960年生まれ。両親の職場の病院内で、人間の死を身近に感じながら育つ。78年から歯科医となるが性に合わず、文学創作を始める。89年には北京で天安門事件に遭遇した。91年に初の長篇『雨に呼ぶ声』を発表、張芸謀監督により映画化された『活きる』(92年)や、『兄弟』(2005‐06年)などの小説で中国を代表する作家の一人となった。また、『ほんとうの中国の話をしよう』(10年)などのエッセイでは社会問題について積極的に発言している。98年にグランザネ・カブール賞(イタリア)、04年にフランス芸術文化勲章を受章
閻 連科 (エン レンカ)  
1958年生まれ。河南省の貧しい農村で育つ。20歳のとき、人民解放軍に入隊。部隊内の文学創作班で学ぶ、小説の発表を始める。『黄金洞』(96年)、『年月日』(97年)で魯迅文学賞を連続受賞。また、『愉楽』(2003年)は老舎文学賞を受賞した。一方、『人民に奉仕する』(05年)、『丁庄の夢』(06年)は発禁処分を受け、「中国で最も論争の多い作家」と呼ばれる。04年に除隊、08年からは中国人民大学文学院の教授に就任した。14年に村上春樹に続いてアジアで二人目となるフランス・カフカ賞を受賞
飯塚 容 (イイズカ ユトリ)  
1954年生まれ。東京都立大学大学院修了、中央大学文学部教授。中央大学杉並高等学校校長を兼務。専門は中国近現代文学および演劇。2011年に中華図書特殊貢献賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)