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山口組と日本 結成103年の通史から近代を読む

祥伝社新書 544

出版社名 祥伝社
出版年月 2018年8月
ISBNコード 978-4-396-11544-9
4-396-11544-X
税込価格 946円
頁数・縦 287P 18cm

商品内容

要旨

1915(大正4)年、港湾荷役労働者の組織として神戸に誕生した山口組。有名な「菱形に山」の代紋は、この結成当時からのものである。それから103年―最盛期には準構成員を含めて「4万人軍団」と評された日本最大・最強のヤクザ組織は、「山口組」「神戸山口組」「任侠山口組」と三分裂するに至る。この間、三代目組長・田岡一雄による勢力拡大、大規模な内部抗争(山一抗争)、暴力団対策法と暴力団排除条例の施行など、組織の姿は時代とともに移ろってきた。著者は山口組の足跡を丹念に辿り、戦前から戦中、戦後にわたる日本の“もうひとつの姿”を描き出す。

目次

第1章 山口組の黎明―近代ヤクザは労働者の組織から始まった
第2章 終戦と高度成長と田岡一雄―三代目襲名から全国制覇への道のり
第3章 史上最大の抗争―四代目射殺事件は、なぜ起きたのか
第4章 排除されるヤクザ―渡邉芳則五代目と暴対法施行
第5章 異様な時代―司忍六代目は、山口組の置かれた状況をどう捉えたか
第6章 三つの山口組―分裂問題の行方と、平成の終わり

出版社・メーカーコメント

ヤクザは「時代」を映し出す全国制覇内部抗争三分裂そして……大正・昭和・平成の激動と彼らはいかに向き合ってきたかその歴史からもうひとつの日本が見える◎山口組の誕生◎近代化を支えた荒くれ者◎戦後の混乱の中で◎右翼の用心棒◎田岡一雄(たおかかずお)三代目と全国制覇の時代◎抬頭する「経済ヤクザ」◎内部抗争の発端――竹中正久(たけなかまさひさ)四代目射殺事件◎バブル崩壊はヤクザに何をもたらしたか◎暴力団排除条例の破壊力◎アメリカの「対ヤクザ制裁」◎司忍(つかさしのぶ)六代目体制と分裂問題の行方(本書の内容から)■もうひとつの日本近現代史1915(大正4)年、港湾荷役(にやく)労働者の組織として神戸に誕生した山口組。有名な「菱形に山」の代紋(だいもん)は、この結成当時からのものである。それから103年――最盛期には準構成員を含めて「4万人軍団」と評された日本最大・最強のヤクザ組織は、「山口組」「神戸山口組」「任侠(にんきょう)山口組」と三分裂するに至る。この間、三代目組長・田岡一雄(たおかかずお)による勢力拡大、大規模な内部抗争(山一(やまいち)抗争)、暴力団対策法と暴力団排除条例の施行など、組織の姿は時代とともに移ろってきた。著者は山口組の足跡を丹念に辿(たど)り、戦前から戦中、戦後にわたる日本の“もうひとつの姿”を描き出す。

著者紹介

宮崎 学 (ミヤザキ マナブ)  
1945年、京都府生まれ。早稲田大学中退。父は伏見のヤクザで土建業を営む寺村組組長。早稲田大学在学中は学生運動に没頭し、共産系ゲバルト部隊隊長として名を馳せる。週刊誌記者を経て実家の建築解体業を継ぐが倒産。半生を綴った『突破者』で衝撃デビューを果たし、以後旺盛な執筆・言論活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)