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佐高信の昭和史

角川ソフィア文庫 I146−2

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年8月
ISBNコード 978-4-04-400410-1
4-04-400410-2
税込価格 1,012円
頁数・縦 334P 15cm

商品内容

要旨

歴史にただ一つの真実というものはない―。誰の視点で語られているのか、誰がそれを重要な事柄と判断したのか。強者の発する声だけでなく、弱者の声もすくい、複眼的に見ることで、客観的真実が浮かび上がる。すべての歴史を現代史として捉えて、現在は過去との対話という観点から、戦争へと突き進む昭和と、戦後70年の日本社会の軌跡を辿る。リベラルな視点で昭和を捉え直し、現代日本に警鐘を鳴らす。

目次

疑念を持って歴史を見つめる視点―もうこれ以上だまされてはいけない
銀行を潰したのは誰だ?―昭和恐慌はなぜ起きたのか
なぜ軍国主義に染まっていったのか―苛烈化する思想
なぜ「世界の孤児」へと暴走したのか―満州事変から国際連盟脱退にいたる道
時流に媚びない人たち―彼らはどう異を唱えたのか
戦争協力と戦争責任を考える―日本的な同調型思考停止社会のワナ
つくられた終戦記念日―本当の終戦はいつだったのか
戦後を牽引したニッポンの会社の裏側―サラリーマンはなぜ「社畜」化したのか
労働組合は何をしてきたか―なぜか嫌われる理由と本来の意義
社会党はなぜダメになったのか―リベラル勢力の凋落に思うこと
創価学会はなぜ現代のタブーになったのか―政教分離を瓦解させたモンスターの正体
組織・社会とどう関わっていくか―「個」を殺されずに生きるために
黒幕たちの昭和史―闇の世界の顔役の動き

おすすめコメント

私たちは再び戦争を選ぶのか???過去との対話から現代をよみとく 昭和2年、東京渡辺銀行破綻。昭和金融恐慌の引き金となったその内実を、オーナー嫡孫に取材し真実に迫った、ジャーナリストならではの昭和史。現代の視点から昭和を読み解き、現代日本に警鐘を鳴らす。

著者紹介

佐高 信 (サタカ マコト)  
1945年、山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教員、経済誌編集長を経て、現在、評論家として活躍。「憲法行脚の会」呼びかけ人の一人。「週刊金曜日」編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)