野川
講談社文芸文庫 ふA12
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2020年6月 |
ISBNコード |
978-4-06-520209-8
(4-06-520209-4) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 381P 16cm |
商品内容
要旨 |
急逝した友人が抱え続けた、空襲の夜の母子の秘密。狂気をはらむ年上の女との情交に囚われた学生時代の友人。そして防空壕の底で爆音に怯えた幼時の自分。生涯の記憶は、老年の男の身の内で響きあう。戦後の時空間にひしめく死者の声とエロス、現代の生の実相を重層的に描いた長篇小説。 |
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おすすめコメント
大空襲から戦後の涯へ、時空を貫く生涯の道。現代文学の最高峰、古井文学の原景をたどる名篇。急逝した友人が抱え続けた空襲の夜の母子の秘密。狂気をはらむ年上の女との情事に囚われた学生時代の友人。そして防空壕の底で爆音に怯えた幼時の自分。生涯の記憶は歳月を経て自他の境を超え、老年の男の身の内で響きあう。戦後の時空間にひしめく死者たちの声とエロス、現代の生の実相を重層的な文体で描いた傑作長篇小説。解説・佐伯一麦。