• 本

野川

講談社文芸文庫 ふA12

出版社名 講談社
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-06-520209-8
4-06-520209-4
税込価格 1,980円
頁数・縦 381P 16cm

商品内容

要旨

急逝した友人が抱え続けた、空襲の夜の母子の秘密。狂気をはらむ年上の女との情交に囚われた学生時代の友人。そして防空壕の底で爆音に怯えた幼時の自分。生涯の記憶は、老年の男の身の内で響きあう。戦後の時空間にひしめく死者の声とエロス、現代の生の実相を重層的に描いた長篇小説。

おすすめコメント

大空襲から戦後の涯へ、時空を貫く生涯の道。現代文学の最高峰、古井文学の原景をたどる名篇。急逝した友人が抱え続けた空襲の夜の母子の秘密。狂気をはらむ年上の女との情事に囚われた学生時代の友人。そして防空壕の底で爆音に怯えた幼時の自分。生涯の記憶は歳月を経て自他の境を超え、老年の男の身の内で響きあう。戦後の時空間にひしめく死者たちの声とエロス、現代の生の実相を重層的な文体で描いた傑作長篇小説。解説・佐伯一麦。

著者紹介

古井 由吉 (フルイ ヨシキチ)  
1937・11・19〜2020・2・18。小説家。東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。大学教員となりブロッホ、ムージル等を翻訳。文学同人誌「白猫」に小説を発表。1970年、大学を退職。71年、「杳子」で芥川賞受賞。黒井千次、高井有一、坂上弘らと“内向の世代”と称される。77年、高井らと同人誌「文体」を創刊(80年、12号で終刊)。83年、『槿』で谷崎潤一郎賞、87年、「中山坂」で川端康成文学賞、90年、『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年、『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)