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巨大企業の呪い ビッグテックは世界をどう支配してきたか

朝日選書 1020

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-02-263107-7
4-02-263107-4
税込価格 1,540円
頁数・縦 193,11P 19cm

商品内容

要旨

格差拡大、世界経済の低迷の原因は、巨大なグローバル企業による独占と寡占が進んだ結果、市場の競争原理と新規参入がはばまれ、イノベーションが妨げられたからだ―。GAFAなどのテクノロジー産業の寡占に象徴されるこの状態を説明するため、著者は独占禁止法の歴史をひもとき、19世紀末の反トラスト法から、今日の独占禁止法が置かれている状況までを概説する。日本の財閥とナチス・ドイツの経済政策についても検証、戦後の日本経済の躍進と西ドイツの奇跡的な復興こそ、財閥解体とオルド自由主義による独占排除によってもたらされた証しだと主張する。日本が「失われた30年」の低迷から抜け出せられない真因は何か。オバマ政権の国家経済会議(NEC)のメンバーとして競争政策を担当し、「ネットワーク中立性」の提唱者としても知られる著者が徹底分析する。

目次

イントロダクション
第1章 私たちの道がたどりついた場所
第2章 忘れ去られた第二次世界大戦の教訓
第3章 独占禁止運動の系譜
第4章 独占禁止法の黄金時代―一九五〇〜一九六〇年代
第5章 巨大テクノロジー企業との戦い―一九八〇〜一九九〇年代
第6章 新自由主義のゆるがぬ勝利
第7章 グローバル化時代の独占問題
第8章 ビッグテック台頭
結びにかえて 独占企業を解体させる五つの提言

出版社・メーカーコメント

格差拡大、世界経済の停滞の原因はGAFAなど巨大企業の独占に理由がある。「ネット・ニュートラリティー(ネット中立性)」理論の提唱者が現在を打開する5つの方針を提言。日本の財閥支配と戦後の日本経済の躍進についても検証。

著者紹介

ウー,ティム (ウー,ティム)   Wu,Tim
1972年生まれ。コロンビア大学ロースクール教授を経て、現在国家経済会議(NEC)のテクノロジー・競争政策担当の米大統領特別補佐官。専門は反トラスト法。マギル大学およびハーバード大学ロースクール卒業。元連邦取引委員会(FTC)の上級顧問、オバマ政権でも国家経済会議のメンバーとして競争政策を担当
秋山 勝 (アキヤマ マサル)  
立教大学卒。出版社勤務を経て翻訳の仕事に。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)