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松と日本人

講談社学術文庫 2697

出版社名 講談社
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-06-526761-5
4-06-526761-7
税込価格 1,221円
頁数・縦 282P 15cm

商品内容

要旨

松はいつの時代にも、日本人には特別な存在でした。奈良時代より松明として照明に使われ、平安貴族は贈り物や文を“雅”なしきたりとして、松の折り枝に結んでいます。神が宿る聖なる木は、いかに私たちの美意識や文化に影響を与えてきたのか。『古事記』『万葉集』などの文学、仏画、和歌での描写を渉猟し、隠された日本人の死生観や宗教観を探ります。

目次

第1章 『魏志倭人伝』の植生と松
第2章 やまとたけると松
第3章 正倉院絵画の松
第4章 のびやかな松と平安時代
第5章 松明と明かり
第6章 人の死と松
第7章 日本人と松

出版社・メーカーコメント

厳冬の雪の下にも緑を保つ清浄さ、荒れ地にも根をはる、強靱な生命力――。日本人が愛した神木の、魔力の秘密を解き明かす!

著者紹介

有岡 利幸 (アリオカ トシユキ)  
1937年、岡山県生まれ。植物文化史研究家。1956年に大阪営林局に入局。森林の育成・経営計画に携わる。大阪営林局経営計画担当監査官を経て、近畿大学に勤務。『松と日本人』で、1993年に第47回毎日出版文化賞を受賞。著書に『ケヤキ林の育成法』(林業技術賞受賞)、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)