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曙光を旅する

文春文庫 は36−17

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-16-792147-7
4-16-792147-2
税込価格 880円
頁数・縦 276P 16cm

商品内容

要旨

歴史の敗者に注目し、数々の優れた小説を世に送り出してきた著者。本書は最晩年に、古代から近現代まで数多の天災・戦いをくぐり抜けてきた西国を歩いた記録である。西郷隆盛の鹿児島、遠藤周作の長崎、石牟礼道子の水俣。絶望が祈りへと変る時に文学が立ち上がる。その様を捉えた、歴史紀行にして葉室作品への最高のブックガイド。

目次

第1部 西国を歩く(防塁は知るや不屈の士―元寇と「正気の歌」 福岡
覇者の晩年愛に包まれ―大友宗麟 臼杵(大分県) ほか)
第2部 先人を訪ねて(被爆の光景逃れ炭坑へ 筑豊(福岡県)
土筆摘む背中追いかけて ほか)
第3部 苦難の先に(熊本の友へ
希望の芽吹きを信じて 熊本
先人が問う「国のかたち」 熊本
苦難乗り越え静謐祈る 秋月(福岡県))
第4部 曙光を探して(インタビュー「司馬さんの先」私たちの役目
「葉室メモ」―「曙光を旅する」出発を前に)

著者紹介

葉室 麟 (ハムロ リン)  
1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞し作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞を受賞。2017年12月23日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)