世界最古のロンドン古書店奇譚
出版社名 | 草思社 |
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出版年月 | 2025年2月 |
ISBNコード |
978-4-7942-2771-3
(4-7942-2771-X) |
税込価格 | 2,860円 |
頁数・縦 | 283P 19cm |
商品内容
要旨 |
歴史的稀覯本とそうではない古本の山。買わない客と売りつける客。開かずの書棚に禁断の地下室。意味不明の瓢箪に巨大な帽子掛け。ロンドンにある世界最古の古書店で働きはじめたある青年のまことに奇妙で摩訶不思議な体験譚。店の近くで事故死した元店主は夜な夜な店内で何やらやらかすとか。 |
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目次 |
第1章 古物およびその他一般(ジェームス |
出版社・メーカーコメント
1761年創業のヘンリー・サザラン商会。ロンドンにある世界最古の古書店である(と主張)。近年、この由緒ある古書店に勤めはじめた青年が経験した奇妙な日々。「ここで働くのにまともである必要はないが、酔狂であるのは役に立つ」が店のモットー。個性強すぎる先輩店員たちに、もっと個性の強い常連客たち。亭主が遺した蔵書を高額で買い取らせようとする未亡人、議論好きであれこれ要求しつつ本を買わない男。気が遠くなる目録づくり作業に、崩壊した装幀を修復する職人芸。文学の宝庫であり貴重な稀覯本も多々あるが、そうではない古本の恐るべき山から漂う切ない思い。何十年も開けられたことのない戸棚に謎の鍵束、毒が練り込まれた本や、さらには本ですらないものさえある。店の近くで事故死した元店主の幽霊は夜な夜な店内で何やらやらかすらしい−−。奇妙でおかしな、しかし本好きにはたまらないディープな魅惑あふれる「世界最古の古書店」の世界へようこそ。