• 本

NEXUS 情報の人類史 下

AI革命

出版社名 河出書房新社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-309-22944-7
4-309-22944-1
税込価格 2,200円
頁数・縦 287,37P 20cm
シリーズ名 NEXUS

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

2020年代における「最大の事件」と、後年にみなされるかもしれない「生成AIの台頭」。AIを、人間と協働するパートナーとみるべき、といった論調が主流のようだが、「人類を支配する」というような「AI脅威論」を主張する研究者や知識人は、依然として少なくない。ユヴァル・ノア・ハラリ氏はどう見ているのか。ハラリ氏の最新作である本書では、改めて「情報」に焦点を当て、『サピエンス全史』で辿った人類史と、『ホモ・デウス』で予見した未来を、再び語りなおしている。下巻では、自主的に決定を下したり、新しい考えを生み出したりもできるAIが存在感を発揮する未来について、そのリスクと可能性を論じる。ハラリ氏は「AI」という略記を「Artificial Intelligence(人工知能)」だけでなく「Alien Intelligence(人間外の知能)」の意味でも使っているが、AIが判断し決定を下すのに、意識や感情は必要ない、という重要な指摘をしている。著者のハラリ氏は歴史学者、哲学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号。世界の著名なメディアへ寄稿するなど発信を続ける。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2025年3月21日]

商品内容

要旨

AIの真の新しさとは何か?それは、自ら決定を下したり、新しい考えを生み出したりすることができるようになった史上初のテクノロジーだという点にある。私たちは、ついに「人間のものとは異質の知能」と対峙することになったのだ。憎悪の拡散、常時オンの監視、ブラックボックスの中で下される決定…。AIが社会の分断を加速させ、ついには全人類から力を奪い、人間と人間以外という究極の分断を生み出すのを防ぐことはできるのか?今こそ、過去の歴史に学ぶときだ―古代ローマの政争や、近世の魔女狩り、ナポレオンの生涯などから得られる教訓を通じて、知の巨人が「AI革命」の射程を明らかにする。

目次

第2部 非有機的ネットワーク(新しいメンバー―コンピューターは印刷機とどう違うのか
執拗さ―常時オンのネットワーク
可謬―コンピューターネットワークは間違うことが多い)
第3部 コンピューター政治(民主社会―私たちは依然として話し合いを行なえるのか?
全体主義―あらゆる権力はアルゴリズムへ?
シリコンのカーテン―グローバルな帝国か、それともグローバルな分断か?)
エピローグ

著者紹介

ハラリ,ユヴァル・ノア (ハラリ,ユヴァルノア)   Harari,Yuval Noah
歴史学者、哲学者。1976年生まれ。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号を取得。現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えるかたわら、ケンブリッジ大学生存リスク研究センターの特別研究員もつとめる。2020年のダボス会議での基調講演など、世界中の聴衆に向けて講義や講演も行なう。また、『ニューヨーク・タイムズ』紙、『フィナンシャル・タイムズ』紙、『ガーディアン』紙などの大手メディアに寄稿している。社会的インパクトのある教育・ストーリテリング分野の企業「サピエンシップ」を、夫のイツィク・ヤハヴと共同設立
柴田 裕之 (シバタ ヤスシ)  
翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)