ベルリン・フィル初の録音となる、冥王星付き『惑星』です。
組曲『惑星』は、イギリスを代表する作曲のうちのひとり、グスターヴ・ホルスト（1874年9月21日〜1934年5月25日）の代表作。
特に有名な「木星」はおそらく誰もが耳にした事のある名曲です。
その組曲ですが、彼の作曲した当時「冥王星」は未発表で存在していなかったため、「火星・金星・水星・木星・土星・海王星・天王星」で構成されています。
その外れていた「冥王星」を、同国の作曲家コリン・マシューズが、新しく、作成しました。
この曲は組曲「惑星」の終楽章というコンセプトで作られたもので、最後の「海王星」から続いての演奏となっています。

DISC2では、国籍の違う4人の作曲家に宇宙をテーマにした短い作品を4曲委嘱して初演された楽曲を収録。
指揮者、ラトルはコンサートの際、「4楽章からなる交響曲として聴いて欲しい」とアナウンスをした後、演奏しました。

2006年8月の国際天文学連合で、残念にも、惑星から外れることとなってしまった「冥王星」。
おそらく今後は録音される機会の少なくなる一曲の入った、完全なる組曲『惑星』は、貴重盤となるでしょう一枚です。

【ボーナストラック（CD-EXTRA）付き】
指揮者サイモンとCDに収録されている5人の作曲家のメイキング映像収録。