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明文堂書店のレビュー
 
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掲載レビュー全599件
 
木曜日の子ども
重松清/著
KADOKAWA
税込価格  1,836円
 
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鬱屈とした青春を《父親》の視点にこだわって描いた親子小説
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 絶望に打ちひしがれそうになるような暗い世界をただただ虚しさを抱えて歩く。その果てに射す光はちいさく、あまりにも弱々しい。しかしその光が強く焼きついて、いつまでも心から離れない。
 もしも自分の息子の通う中学校でいじめの話を聞いたとして、わが子を被害者の側に置くか、加害者の側に置くか。作中、語り手が他の登場人物から、こんな風に問いかけられる場面があります。この時、語り手は、たとえ頭の片隅にでも息 …続きを見る (2019年02月09日)
 
モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い
新潮文庫 ふ−41−3
福田ますみ/著
新潮社
税込価格  594円
 
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身に覚えの無い罪、理不尽な出来事と闘った人々の記録
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
《いじめによって心に深い傷を負い、自殺にまで追い込まれる子供はもちろん犠牲者である。だが一方、いじめの加害者だと決めつけられて濡れ衣を着せられ、やはり深い傷を負う子供がいることもわかってほしい。彼らもまた犠牲者なのだ――。》
 まずお伝えしておきたいのが、この感想は本書で書かれていることが真実であるということを前提にしたものです。もしかしたら関係者たちのひととなりを知ったり、別の見方をした意見を …続きを見る (2019年02月02日)
 
言鯨(イサナ)16号
ハヤカワ文庫 JA 1356
九岡望/著
早川書房
税込価格  842円
 
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小説であるという利点を最大限に活かした《言葉》の物語
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 砂の時代とも呼ばれる「風歴」という時代。人間は死ねば砂となり、この世の果てまで終わらない砂漠の一部になる。謎めいた神「言鯨」を持つこの時代で、「言鯨」たちの遺骸は地中深くに埋没している。地表に繁茂した「言骨」は神の力の残滓である。骨摘みとして働く少年、旗魚は有名な歴史学者である浅蜊に憧れ、歴史学者になることを夢見ていた。そんな憧れの浅蜊に骨摘みとしての旅の途中で出会った旗魚は、船長の命を奪った綻 …続きを見る (2019年01月29日)
 
VTJ前夜の中井祐樹 七帝柔道記外伝
角川文庫 ま39−2
増田俊也/〔著〕
KADOKAWA
税込価格  691円
 
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胸を打ち震わせる傑作ノンフィクション集
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
《中井が戦っているのは目の前のゴルドーではあったが、中井が本当にやろうとしていたのは無知な世間を引っ繰り返すことだった。》本書は何かを変えたいと願ったことがある者、何かを変えようともがいたことがある者、そんな人たちの胸を打ち震わせる傑作ノンフィクション集です。
 中井祐樹、堀越英範、東孝、猪熊功……格闘技に疎い私は、この作品を読むまでこれらの人物に対する知識はゼロに等しかった。失礼な言い方になっ …続きを見る (2019年01月14日)
 
償いの雪が降る
創元推理文庫 Mエ6−1
アレン・エスケンス/著 務台夏子/訳
東京創元社
税込価格  1,274円
 
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繊細なタッチで紡がれた、切なくも優しい物語
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 酒浸りの母親から暴力を受けるような環境で育った母子家庭の青年、ジョー・タルバート。そんな母親のもとで自閉症の弟と暮らしていたジョーは、大学への編入を機になかば家出のように実家を離れ、現在はひとり暮らしをしていた。そんな彼は大学の授業で身近な人物の伝記を執筆することになったのだが、母親については語りたくなく、祖父母はもう亡くなっていた。取材する相手を探すために赴いた介護施設で、膵臓がんで余命幾許も …続きを見る (2018年12月27日)
 
境内ではお静かに 縁結び神社の事件帖
天祢涼/著
光文社
税込価格  1,836円
 
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《もどかしい関係》という言葉が良く似合う、謎を含んだ二人の恋
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 大学の中退と父親のグランカナリア島への移住という二つの出来事があり、今後のことを自力でなんとかしようと思っていた坂本壮馬は、源神社の宮司になった兄の勧めでその神社で働くことになる。日本神話や神事の類いが大好きな兄と違って、信心がゼロの壮馬の教育係になったのは参拝者の前以外では無愛想な美少女、久遠雫だった。
 本書は神社で働きながらも信心を持てない、(すこし頼りないところも好ましい)優しい青年と …続きを見る (2018年12月27日)
 
三ノ池植物園標本室 上
眠る草原
ちくま文庫 ほ26−1
ほしおさなえ/著
筑摩書房
税込価格  734円
 
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永遠に浸っていたいような静謐な世界
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 過剰な労働と雰囲気の悪さを持つ会社を退職した大島風里は、あてもなくいつもと逆の電車に乗り、あてもなく歩いた先で鬱蒼とした庭の、廃屋と勘違いしそうな蔦に覆われた家を見つける。失業中であることや改装が必要なことにためらいを感じながらも、その家に強く惹かれた風里は、その家を借り、そこで住むことになる。そして植物園の研究棟でのアルバイトも決まり、新しい生活の中で新しい人間関係を形成していく。
 特殊な …続きを見る (2018年12月24日)
 
ヒステリック・サバイバー
徳間文庫 ふ39−2
深町秋生/著
徳間書店
税込価格  724円
 
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《光が明るければ明るいほど、その周りにできる影は濃い》
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
《光が明るければ明るいほど、その周りにできる影は濃いものになると》
 年齢を経て、美化され過ぎてしまったのではないかと思うほど綺麗な青春が存在していることに違和感を覚えたことはないでしょうか? 本書はそういった違和感を覚える人に読まれて欲しい一冊です。いじめや身近な暴力を扱った学園小説は多いですが、暴力や狂気に走る者に対する見方や明確に区切られた勧善懲悪的な描き方を否定し、徹頭徹尾、理解の難しさ …続きを見る (2018年12月24日)
 
ハーフウェイ・ハウスの殺人
祥伝社文庫 う7−2
浦賀和宏/著
祥伝社
税込価格  864円
 
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否定さえも賛辞になるような、一度読んだら忘れられない作品
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 物理的な障壁のないのにフェンスと大人たちが呼んでいる障壁に阻まれた学校『ハーフウェイ・ハウス』。そこでは二十二人の生徒と三人の先生が共同生活をしていた。閉ざされた環境の中で外の世界に対する興味を持つ者が出始める頃、生徒の一人であるアヤコの元に、彼女の兄を名乗る健一という見知らぬ男が現れる、という物語。エネルギー関連会社の社長の愛人の息子という境遇の健一は久しぶりに会った父親から自分の会社に来る気 …続きを見る (2018年12月24日)
 
天啓の殺意
創元推理文庫
中町信/著
東京創元社
税込価格  799円
 
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謎と違和感を全身に纏った驚愕の傑作!
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 雑誌『推理世界』の編集者が、かつては売れっ子作家だった新進作家の男から原稿を載せて欲しい、と頼まれる場面から本書は始まる。この何気ない日常の一コマのようなシーンにさえ著者は伏線を貼っていたことに、読み返して初めて気付く。謎と違和感を全身に纏った本書は、結末にたどり着くと同時に、それまでに抱いていた物語に対する印象が一変する。読者を欺くためにだけに創られた物語というのは(誤解を恐れずに言えば)、あ …続きを見る (2018年12月24日)
 
ひと
小野寺史宜/著
祥伝社
税込価格  1,620円
 
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喪失から始まる青年の物語
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 どんな時に《ひと》のことを想うかと考えた時、私は孤独な時だと思った。あれば煩わしく、無ければ恋しい。自分勝手な考えだと思うが、そういう厄介な感情を含んだものが、人間関係、《ひと》と《ひと》の繋がりなのかもしれない。
 本書は喪失から始まる青年の物語です。二十歳で母を亡くし大学を辞め、孤独になった青年は、色々な《ひと》に出会う。《ひと》のことを考え、《ひと》のことを想う。喪ったからこそ出会えた人 …続きを見る (2018年12月24日)
 
アニマル・ファーム
ちくま文庫 い97−1
石ノ森章太郎/著 ジョージ・オーウェル/原作
筑摩書房
税込価格  799円
 
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寓話『動物農場』を漫画界の巨匠が漫画化した名作
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
《正義》のために集った(はずの)者たちが《正義》を闘いの末に勝ち取ったとしても、その先に彼らの理想が待っているとは限らない。ジョージ・オーウェルの著書の中で『一九八四年』と並んで有名な作品のひとつである『動物農場』を日本漫画界の巨匠の一人である石ノ森章太郎が漫画化したのが本書です。とても贅沢な組み合わせですが、歴史的価値という意味で薦めているわけではなく、50年近く前の作品ですが、普通に今読んでも …続きを見る (2018年12月24日)
 
化身
創元推理文庫 Mあ11−1
愛川晶/著
東京創元社
税込価格  972円
 
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慈愛、という言葉が読後、頭に浮かびました。
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 宮城県内の女子高を卒業し、都心の聖都大学に通う女子大生の人見操は中学生の時に病気で《母》を亡くし、去年交通事故で《父》を亡くしていた。そんな彼女のもとに一通の差出人不明の封筒が届く。その封筒から出てきたのは二枚の写真だった。保育園とインド神話の絵。その二枚は彼女の記憶を強く刺激するものだった。それからも彼女の記憶を刺激する写真はたびたび送られてきて、その写真を大学の先輩である坂崎英雄とともに調べ …続きを見る (2018年12月24日)
 
罪びとの手
天祢涼/著
KADOKAWA
税込価格  1,728円
 
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本心をめぐる父子の物語!
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 廃ビルで発見された中年の男の遺体。検視官と法医学者によって事件性なしと判断されたが、刑事の滝沢は腑に落ちない思いを抱いていた。不手際により神奈川県警が世間から非難された「川崎市少女連続殺人事件」から数ヶ月経って起こったこの出来事は事件とみなされることもなく終わるはずだったが、迎えの葬儀屋の『このご遺体は自分の父親だ』という言葉をきっかけに、滝沢は不審な思いを強める。そして警察としての見解に逆らい …続きを見る (2018年07月09日)
 
滅びの園
幽BOOKS
恒川光太郎/著
KADOKAWA
税込価格  1,728円
 
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その世界はその人にとってどういうものであったのか?
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 暴力が横行する会社に勤め、家庭では妻と反りが合わない。出張からの帰り道、あまり馴染みのない電車に鬱々とした気分で乗っていた鈴上誠一は、ふと目に入った女性を追って知らない駅をおりた先で何もかもが嫌になり、どこかに消えてしまいたい、と思う。気が付くと誠一は、記憶が曖昧な状態で見知らぬ場所にいた。《幼い頃に、夢の中で訪れたような不思議な郷愁》を感じさせる幻想的な世界での暮らしはやがて誠一にとって居心地 …続きを見る (2018年07月09日)
 
ダイナー
ポプラ文庫 ひ2−1
平山夢明/〔著〕
ポプラ社
税込価格  799円
 
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日本小説史上もっとも危険なお仕事小説!?
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 携帯闇サイトの募集に応募したオオバカナコは、その仕事が失敗に終わったことにより、激しい尋問を受け、人身売買のオークションに掛けられる。しかし買い手が付かず殺される直前、カナコの「料理が得意」という言葉によって買い手が付く。定食屋(ダイナー)のオーナーに買われたカナコは、そこの店長であるボンベロから、この店が殺し屋専用の定食屋(ダイナー)であることを聞かされる。本書は死があまりにも身近に存在する、 …続きを見る (2018年07月05日)
 
希望が死んだ夜に
天祢涼/著
文藝春秋
税込価格  1,836円
 
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何故、少女は動機を語らないのか?
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 同級生の少女を殺害した罪で逮捕された14歳の少女、冬野ネガ。「自首すれば死刑にならないんだよね」と犯行を認めた彼女だったが、殺害に関する動機だけは語らない。何故、少女は動機を語らないのか?
 作中、こんな台詞がある。《「貧困自体は珍しいことではない。俺だって人並み以下の生活を送ってきたし、似たような友人もたくさんいた。君の周りにだっていたはずだ」》本書で扱われているテーマに限らず、ある問題が多 …続きを見る (2018年07月05日)
 
五匹の子豚
ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 21
アガサ・クリスティー/著 山本やよい/訳
早川書房
税込価格  929円
 
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見方の多様さの中に隠された意外な真実に強い衝撃
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 先日文庫化された霜月蒼『アガサ・クリスティー完全攻略』という評論で、本書についてこんな文章が書かれています。《スゴい。これは傑作だ。最高傑作であろう。//未読の者はすぐに本屋に走るように。以下の駄文を読んで時間をムダにしている場合ではない。そう叫びたくなるほどに完璧な傑作なのである。》この文章を読んで急いで本書を購入した(あるいは購入し直した)人は私だけでは無いと思います(アガサ・クリスティをま …続きを見る (2018年07月05日)
 
現代詩人探偵
創元推理文庫 Mこ8−1
紅玉いづき/著
東京創元社
税込価格  799円
 
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詩と死をめぐる、繊細な魂の物語
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 かつて存在したSNS《poetring》内で形成されたコミュニティ『現代詩人卵の会』。かつて地方のオフ会で、十年後に再会しようと約束を交わしたメンバーの内の半数近くが、その再会を果たすことなく、自殺などによって死を遂げる。オフ会から十年後の集まりで、その事実を知った(詩人の生死について悩み苦しむ)僕は、死んでいった人たちのことを知りたい、と彼らの詩と死を辿っていく。
 静かなトーンで綴られる哀 …続きを見る (2018年07月05日)
 
僕らの世界が終わる頃
新潮文庫 あ−93−1 nex
彩坂美月/著
新潮社
税込価格  767円
 
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忘れがたい余韻が残る、苦くも良質な青春ミステリ
明文堂書店金沢野々市店   (石川県野々市市)   おすすめ度:
 一年前のある事件をきっかけに自宅に閉じこもるようになった14歳の渉は、行き場のない現実から逃れるように、フィクションの世界に没入する日々を送っていた。そんな渉は、偶然読んだライトノベルの不出来な内容から、作者に対して興味を持つ。ブログで書かれる作者の創作への姿勢や渉のブログへのコメントに対する作者の返答に反発心を抱いた渉は、《これくらい、自分にも書けるんじゃないか?》と、小説を書き始め、インター …続きを見る (2018年07月05日)
 
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