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文真堂書店 相生店のレビュー |
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掲載レビュー全32件 |
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写真は綺麗だけど…… | ||
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単なる写真集だと思っていたので、書かれている内容に多少驚いた。主張そのものは毒にも薬にもならないような事ばかりなのだが、それらの論拠が酷すぎる。到底実験の名に値しないような実験方法、都合の良い部分だけを切り抜いた推論、そして突拍子もない結論。その上、段段と著者の主張はエスカレートしていき、しまいには単純な間違いだらけになってしまう。それで良いというのならば構わない。だが、それではどれだけ高潔なことを言ってみても「嘘をつくと閻魔様に舌抜かれるぞ」という程度の御伽噺に過ぎない。ただ、掲載されている写真は本当に綺麗なものばかりなので、文字を無視して眺める分にはよいものだと思う。 (2006年11月13日) | ||
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小説ではありそうでないジャンル | ||
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グロイ。とにかくグロテスクで悪趣味のひと言に尽きる。人が生理的に嫌悪感を催すシチュエーションを、ひたすらドロドログチャグチャと書き連ねていく様は嫌がらせかと思うほどだ。文字しかないからこそ、直接的な表現である絵や映像なんかよりもよほどインパクトがあり、何時までも心に残ってしまう。とても普通の人にはお勧めできないが、だからこそ、あまり趣味のよろしくないご同輩には自信を持ってお勧めできるとも言える。ありきたりなスプラッタに飽きた方は一読してみるのも面白いかも。 (2006年09月01日) | ||
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どちらを信じるかは個人の判断で | ||
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学問の世界では、経済学と並んで魑魅魍魎が跋扈していると噂の心理学業界。コレは、そういった現状を嘆き、片っ端から批判していく本だ。アレも駄目、コレも間違い、と著者の筆は冴え渡り、読み終えた頃には心理学なんて何も信じられなくなりそうになる。例えば、人の脳は普段数パーセントしか使われてない、とか結構無批判に信じている人は多いんではないだろうか。所々「ホントかよ?」と首を傾げたくなるところもあるが、著者の論拠にはすべてソースとなる資料が添えられているので、反論もしやすいという親切設計になっていて、否定派・肯定派どちらにもお勧め。 (2006年08月30日) | ||
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世にオカルトの種は尽きまじ | ||
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著者は、知る人ぞ知る闘う懐疑派科学団体CSICOPの上級調査員。先入観に囚われず、証言や資料を徹底的に洗い出し、客観的な真実を明らかにしようとするその姿勢はまさにオカルト探偵の名にふさわしい。登場するオカルト側の人間の不誠実さも一見の価値くらいはあるだろう。もちろんどちらを信じるかは読んだ人間次第だが。特に、人体自然発火現象に関するデータで、この本以上に詳しいものはないだろうと思う。惜しらむは扱っている事件が日本ではあまり馴染みのないものばかりなので、幾分解決したときの爽快感に欠ける所があることだろうか。 (2006年08月25日) | ||
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かなり妙ちきりんな本 | ||
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この本を人に薦めるのは本当に難しい。なんてったって、作中で事件らしい事が一つも起こらないのだ。主人公は、なんだか訳があって息子連れの泊りがけで友人の家に向かうのだが、道中いろいろ理由をつけて友人宅に行くのをためらう。そう、まさにそれだけの話だったりする(コレを言ってもネタばれにはなるまい)。タイトルに偽り無し! たったそれだけの話なのに、なぜか読み進めてしまう。ページをめくる手が止まらない魅力がある。でも、それを他人に伝えるのはとても難しいだろうし、言葉を尽くしても伝わるとは思えない。だからこの混乱したレビューを見て何か惹かれるものを感じた人だけにこっそりとお勧めしてみたい。 (2006年08月23日) | ||
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海怖ぇ〜 | ||
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当事者の証言や資料をもとに、海で起こった不可思議な事件を描いた“ノンフィクション”。 たとえば、孤島の灯台守たちがある日突然姿を消す。どこを探しても彼らの姿はおろか死体さえ見当たらない。無人の灯台に残された日記には、酷い嵐が来ていたと書かれているものの、気象記録によると当時付近一帯は晴れていたのだ。果たして彼らを襲った嵐とは? そして彼らはどこに行ったのか。 こんなミステリー小説のような出来事が現実に起こっていたかと思うと、不謹慎ながらそれだけで胸が躍るというものだろう。 翻訳モノにありがちなわかり難い言い回しなどもあるものの、基本的には読みやすい文体で、また内容にも決して飽きる事はないだろう。 下手な怪談話よりもよっぽど怖い。 (2006年08月21日) | ||
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頭の体操に良いかも | ||
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背スラリ、髪サラリの天才高校生『千波くん』と、浪人生『ぴいくん』達が巻き込まれる奇妙奇天烈な出来事の数々。日常の中のパズルを解くというよりは、むしろパズルの中に日常を放り込んだようなリアリティそっちのけの愉快な事件達。推理小説なのに人の死なない話ばかりなので安心して読める。パズルが主題の小説だが、主人公『ぴいくん』のとぼけた一人語りだけでも十分に楽しめるだろう。巻末にパズルの解説もついてくるので、不精者にもありがたい。それにしても世の中になんと変態パズラーの多いことよ! (2005年01月15日) | ||
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異常と正常の境で | ||
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過激な事件は何も起きない。ただ淡々と、一人の男の半生が描かれていく。多少トリッキーな構成ではあるが、それも大騒ぎするほどのことでもない。なのに読み終えると、何かが少しだけズレてしまったような酷い違和感に襲われる。どこまでが異常で、どこまでが正常だったのか、あやふやになってくる。そういった意味で、自分の心に自信が持てない人にはオススメできない。モダンホラーの傑作。静かに怖い。 (2005年01月15日) | ||
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観てから読むか、読んでから観るか | ||
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近未来、惑星探査が進む地球のごく普通の中学生に起こる「地球と宇宙での遠距離恋愛」を描いた切ない恋のお話。遠すぎる距離にメール到着まで数年という状況下で初めて気付く二人の想いに貴方も心打たれます。アニメDVDも発売しているのですが、そちらもオススメです。 (2005年01月15日) | ||
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父子の会話から人生を学ぶ | ||
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少年と父親の浜辺での生活を描いた物語。父が子にやさしく世界との関わりを説く会話は少々哲学的ですが、大変味わい深いです。この小説を読むたびにじんわりと心が満たされていくような作品です。未読の方は是非! (2005年01月15日) | ||
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煩悩爆発!! | ||
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可愛い幼馴染が欲しいと思ったこと、ありませんか? そんな娘がいきなり現れたら、しかも○○○だったりしたら……。まったりしたい人にオススメです! (2005年01月15日) | ||
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大爆笑というよりはクスクスと笑える話 | ||
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馬鹿馬鹿しいまでの突拍子もなさが面白い作品。 ストーリーもヘンテコ過ぎてなんて紹介したらいのか悩むところだが、とにかく行方不明だったおじさんからある日突然手紙がやってくる。どうやらお供にカメイヌ(文字通りカメとイヌが混ざったような生物)を連れて、伝説の白いライオンを探して北極を冒険しているらしい。 次々と送られてくる手紙の中で語られる抱腹絶倒の冒険譚。初めは単なるほら話にしか見えないが、話が進むにつれて手に汗握るような気分になってくる。ラストは美しく感動的でさえある(かもしれない)。 ほのぼのとした絵がふんだんに入っていて絵本のようだし、変な誤字脱字だらけのおじさんの手紙も笑いを誘う。 大人から子供まで楽しんで読める一冊。 (2004年09月13日) | ||
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