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神奈川大学生協書籍部のレビュー |
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掲載レビュー全60件 |
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待望のドイツ料理レシピ本 | ||
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持たれるイメージといえばジャガイモ・ビール・ソーセージの三拍子で、 「ドイツ料理」で検索をかければ出てくる本は主にエッセイでレシピ本は わずか…という境遇にあったドイツ料理において、今再び彼らにスポットを 当て、広くレシピを紹介する、ドイツ料理ファン待望のレシピ本である。 ドイツをはじめとしたヨーロッパ各国で修行を積んだ筆者が、ドイツ各地の 特色豊かな料理を、その料理にまつわる音楽家や著名人とのエピソード、 あるいはその料理のルーツなどのエピソードを添えて、レシピと共に紹介する。 また、レシピとは異なるが、巻末においてはドイツ料理とは切っても切れない 関係にあるドイツビールとドイツワインについての解説が添えられている。 各地方の代表的な料理や、著名人と特に関りの深い料理、そして特に定番と される料理を広く紹介するもので、必ずしもドイツ料理のレシピを網羅的に 収録するものではないが、「あの場所で味わったあの料理」や、定番とされる 「あの一皿」に思いを馳せつつ、読んで眺め、そして作って楽しめる一冊として、 ドイツ料理ファンの書棚におすすめしたい。 (2013年04月27日) |
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市井の書店のノンフィクション | ||
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とかく書店関係者が大絶賛の「暴本」シリーズの第一巻。漫画家にして 書店員であるという著者が書店勤務を通じて体験したエピソードをコミカルに 描いた作品である。物量との戦いになる入荷作業や荒れ放題の児童書コーナー、 頭を使う陳列作業にフェア本のややこしさ等々…どんな形であっても書店で 働いた経験のある人にとってしみじみと共感できる内容となっている。 そんな具合に大喜びしている書店関係者のみならず、本屋が好きな人や、 本屋に興味がある人にも、「書店の裏側暴露本」として本書をおすすめしたい。 物流の発達したこの時代において、本屋の注文がなかなか届かないのは どうしたことか、力仕事から頭脳労働までをこなす書店員は何に日々の幸せを 見出すのか、そんな書店と書店員の生態を明らかにしてくれる一冊。 (2013年04月27日) |
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雑草の世界の奥の深さ | ||
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自然が少なくなったと言われる今においても、常に我々のそばにあって たくましく根を生やし、時には疎まれる「雑草」というカテゴリに焦点を 合わせた一冊。著者による解説とスケッチに加え、いくつかの写真によって 各種の雑草と、その近縁種を紹介する。 驚くべきはその種類の多さだけでなく、過酷な環境にあっても彼らが 根を生やし、繁栄をつかみ取るそのメカニズムである。あるものは根元に 菌類を育ててやせた土地に耐え、またあるものは他の植物をあてにして 長く高く、伸びあがり…。 どこかで見たことのあるような種類から、誰もが知っているあの草など、 道端を飾り、時として我々が疎み、その草刈りに発狂する雑草たちの世界の 深淵に迫る。読後はちょっとその辺を、地面を見ながら歩いてみたくなる一冊。 (2013年04月17日) |
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美しいお酒の世界への案内書 | ||
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お酒を飲む場所として、バーの存在を知らない人は殆どいないだろう。しかし、 実際にそこでお酒を嗜み、時間を過ごすとなると話は別である。誰かの案内無しに いきなり飛び込むには敷居が高く、それゆえ「特殊」な酒場として見られる事が多い。 本書は、一種「手引書」のような雰囲気で読者にバーの醍醐味とは何か、 そしていかにしてバーは生まれ、日本に広まったのか、日本と世界のバー史を紐解き、 そこでお酒を楽しむための、いくつかの方法を案内してくれる一冊である。著者が バー巡りの中で出会った数々のエピソードを、なんとも美しい非日常の雰囲気と、 ついつい飲みたくなってしまうような名酒の香りを感じさせながら読ませてくれる。 もちろん、バーの楽しみ方は人それぞれであって、本書に案内される方法が 唯一絶対であるとは言い切れない。それでも、全くの初心者にとっては頼れる道標に、 ある程度バーに足を運んだことのある読者にとってはお酒の楽しみ方の一つの指標と なって、役に立ってくれるだろう。読んでいると飲みたくなってくる一冊につき、帰りの 電車内で読まれる際にはくれぐれもご用心。 (2013年04月20日) |
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ジャガイモと巡る歴史の旅 | ||
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現代の日本においては副菜として、どちらかというと地味な地位にあるジャガイモは、 場所と時代を変えれば、或いは荒涼とした大地において、或いは飢饉の中にあって、 主食として諸民族を救った救国の作物であった。 北海道、インカ帝国、アイルランドと所を変え、また、産業革命、第二次世界大戦、 そしてソヴィエト崩壊と時代を変え、人々を救ってきたジャガイモの来歴と、それに まつわる人々の歴史を探る。 ジャガイモと足尾銅山のつながりとは何か、「ドイツ料理といえばジャガイモ」とも 言われるドイツにおいてジャガイモはいかなる役割を果たしたか、過酷を極めた シベリア抑留者にとってのジャガイモとは、そして男爵イモの由来はどこにあるのか…。 実に数えきれない程のエピソードがジャガイモを通じて明らかにされる。 (2012年12月14日) |
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あまりにも生々しい戦争犯罪の記録 | ||
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もはやその名を知らぬ人はいないであろう、ユダヤ人をはじめとする、ナチスに よって弾圧された人々の受難の地であるアウシュヴィッツ、ビルケナウ強制収容所。 本書はそこでのジェノサイドの記録として、現存する保存資料、SS隊員による 記録写真、そしてレジスタンスによる隠し撮り写真などを収録した資料集である。 収容所の原図や収容所内の諸設備の写真から、ナチスによって迫害された人々の 写真など、実際に収容所でどのような行為が行われていたのかを示すと共に、 レジスタンスの抵抗文書など、いかにして囚人たちは弾圧とナチスによる戦争犯罪と 戦ったのか、そして敗戦近いナチスドイツがいかにしてその犯罪の証拠を隠滅しようと したのかが、限りない生々しさを以て我々に示される。 アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所は、その跡地が現在は博物館として 公開され、当時の建物も、爆破された物などを除いてはそのまま現存している。 本書は、その建物が実際に「稼動」していた当時の記録として、現存する「建物」と 当時の「行為」を我々の中でリンクさせる上で大きな意味を持つ資料集である。 (2013年04月13日) |
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痒い所に手の届くカクテルのレシピ集 | ||
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「酒ならばコクテール、コクテールならミリオンダラー…」というのは 大正時代の文芸春秋の広告コピー(*)であるが、お酒といえばカクテル…と 言い切れるかどうかは別として、カクテルには一種独特の敷居が感じられる。 本書はそんなカクテル作りの世界に足を踏み入れるにあたって、きわめて 使い勝手の良いレシピ集となっている。 明確にカクテルの入門書と銘打っているわけではないが、各種カクテルの レシピがベースとなるお酒別に整理され、完成品の写真と共にレシピと作り方、 テイストや度数などが掲載されている。手元にあるお酒で何が出来るのか、 ベースから探す事が出来るのは勿論、作り方順や50音順、度数順といった索引が 用意され、カクテル作りの道具や技法に関する簡単な解説も添えられているために 非常に使い勝手が良い。また、サイズが一般的な実用書サイズで台所などに 常備する上で邪魔にならない点も便利な、まさに痒い所に手の届く一冊である。 (*)参考:枝川公一、著『バーのある人生』(2006年 中央公論新社)23頁 (2013年04月13日) |
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淡水魚の生態に迫る美しい水中写真の数々 | ||
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拙レビューにおいて取り上げた『きのこ』(ISBN:978-4-09-208010-2 )と同じ 小学館のフィールド・ガイドシリーズのうちの1冊。日本に生息する魚類のうち、 淡水から汽水域に生息するものにスポットを当て、写真と魚の生態や来歴などを 紹介する構成となっている。 項目は1ページにつき1種ではなく、特に馴染みの深い種(サケやヤマメなど)には より多くのページが割かれ、孵化や捕食、産卵など様々なシーンの写真と、その写真に まつわる著者のエピソードなどが紹介されている。 日本に生息するサケの仲間の多さや、同じ種でも繁殖に際して大きく様変わりする 様など、本書を開いて驚かされる事も多いが、何よりも目を見張るのは、その水中写真の 美しさであろう。普段川の上から、あるいは魚を網ですくって見ていたのではまず 見る事のできない世界が本書には収められている。フィールドでのガイドとして のみならず、普段魚が暮らしているフィールドへのガイドとしてもおすすめしたい。 (2013年04月13日) |
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垂涎しながら学ぶホテルの哲学 | ||
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誰もが一度はその名を耳にしたことがあるであろう名門「ホテルオークラ」。 若くしてその調理場に入り、時には海外で研鑽を積んで総料理長となった筆者が その体験を細やかに綴る。日本におけるフランス料理の黎明期に、それを支える 第一線の調理場では何が起きていたのか、ホテルオークラが来訪客をもてなすに あたって大切にしているものとは何か、その場面場面で主役となった料理の 何とも旨そうな叙述に胸を膨らませながら読むことができる。 単なるホテルの料理書、旨いものの本にとどまることなく、積極的に海外に出て 本場の技術や仕組みを取り入れていく事や、常に勉強であるとして研鑽を続ける 姿勢など、料理以外、ホテル以外に関する面でも本書から学べるものは多い。 「勉強になる旨そうな本」として、強くお奨めしたい。 (2012年12月13日) |
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世間の想像を絶する禅僧の修行生活に迫る | ||
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寺生まれというわけでもなく、ごく普通に社会生活を 営んできた筆者が娑婆を捨て入山した曹洞宗の大本山 永平寺での修行生活を綴ったノンフィクション。 日常の行い全てが修行である、という教えに基づき、 到着初日から古参雲水に或いは怒鳴られ、また或いは 頬を叩かれ、食事に際しても気を休める事は叶わず、 そして課される仕事のために山内を奔走する彼らの姿は 我々の安易な想像を破り、永平寺とは何か、修行とは 何かを我々に示す。 我々が抱きがちな「静」のイメージと相反する壮絶な 修行生活の描写と、その中で時折雲水たちが見せる ちょっとした素顔の描写の対比が小気味良く、ついつい 読み耽ってしまう一冊。 (2012年12月06日) |
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初学者にオススメの独和辞典 | ||
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外国語学習者が単純な挨拶や定番のフレーズから一歩先へ進む上で、 どの言語に於いても必ず必要になるのが辞書である。この辞書はドイツ語を 初めて学ぶ学習者が、その学習を進める上で必要となる語を厳選して収録し、 さらに重要な動詞や名詞については、ドイツ語初学者にとって壁となりやすい その変化についての表を併記するなど、極めて親切な構成になっている。 特に巻末に簡単な和独索引があるのは、利用者の「ドイツ語で言いたい!」 といった欲求を満たす上で、大きな助けとなるのではないだろうか。 サイズもB6版より少し縦に長いサイズとコンパクトにまとめられており、 授業のために持ち運んだり、時には留学先や旅行先で鞄に忍ばせる時にも 邪魔になりにくいのは嬉しい。 ドイツ語の世界への水先案内人として、初学者にお奨めしたい。 (2012年11月01日) |
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最もニートに近い書店員がお薦めする正統派ニートマンガ。 | ||
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特にやりたい事も無く、なりたい物も無い主人公が職業について考え、 そして「仕事」の世界に足を踏み入れていく過程を描いた日常系マンガ。 やりたい事の無さと、微妙な無気力さから来るゆるーい浮遊感が独特の タッチで描かれている。 既に就職した同期との間に感じる温度差とか、アルバイトを始めた時の、 社会に近づいていく時のぎこちなさが、絵柄も手伝ってふんわりとした 雰囲気の中で伝わってくる一方で、時折鋭い切り口で笑わせてくれるのも 嬉しいところ。 ともすれば殺伐としたり、或いは完全ダメ人間録となってしまいそうな ニートマンガ(冒頭より)の中にあって、至極まっとうな作品であり、 若い人を中心に、共感と時折笑いを以て受け入れられるのではと思う。 (2012年11月01日) |
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働くとは何なのか。 | ||
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高校卒業後、特にやりたい事も無く過ごす主人公の成長を描く ニートマンガの第2巻。既にバイトに就きもはやニートでなくなった 主人公が「バイトが一時しのぎなら、この次は何になるのか」、 「バイトと就職の違いとは何なのか」といった事に思案を巡らし、 一つの転機を迎える。 第1巻では「あるある!こんな感じ!」と共感していた内容も、 第2巻ではよりシリアスに、「なぜ働くのか」、「働くとは」と 考えさせられる内容になっており、それに何とか向き合いつつも どこか不器用さが残る主人公に共感する人は多いのではないだろうか。 就職活動とは?働くとは?自分は何がしたいのか?そんな問いに 主人公が出す答えや如何に。ニートマンガの決定版、大団円完結! (2012年11月01日) |
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人は檻の中で如何に扱われるのか。 | ||
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人は悪い事をするとムショに入れられて、そこで「お勤め」をする。 その事実自体は広く我々の知るところであり、斯くの如く少し茶化して 話す事もままあるところである。しかしながら、そこには何があって、 収監された受刑者はどのような扱いを受けるか、それを細かに知る者は 極少数であり、また、多くは実際に体験する事を望まないだろう。 本書はそんな刑務所内での生活、何をする事が出来、そして何が 禁じられるのか、そして、それに違反をするとどうなるのか。斯様な 刑務所の内実について、単なる「体験談」を超えて細やかに叙述し、 その上で刑罰はどうあるべきか、罪を贖う獄内にあって尚、受刑者は 一人の人間としてどの様に扱われるべきか。海外の行刑制度や国際法との 対比を行いながら日本の行刑制度とその運用を検証する。 厳罰化傾向が進む昨今、その賛否を問わず、行刑制度や刑事政策を 考え、あるいは語る上で一度は読んでおきたい一冊。 (2012年10月25日) |
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埋もれつつある昭和史の一ページを綴る | ||
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ある人は懐かしく語り、ある人く事件を知る事も無く…。 昭和史の一ページの中にあり、戦後から現在に至るまでの 歴史の潮流を語る上で無視する事の出来ない学生運動を、 警察という一当事者の視点で綴った一冊。ある時は庁内の 調整に奔走し、ある時は火炎瓶と透析の飛び交う最前線を 疾走する筆者が、激動の時代の一側面を時にはシリアスに、 また時にはユーモラスな表現とともに伝える、安保闘争 ドキュメンタリーの名著。 当時を知る人はもとより、学生運動を全く知らない、 或いは名前ぐらいしか…という若い世代にも、学生が 赤熟していた時代への足掛かりとしてお奨めしたい。 (2012年10月22日) |
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痒い所に手が届く電気の入門書 | ||
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マンガでわかるシリーズの中でもとりわけ基本的な部門、 「電気」について扱った一冊。電気とは何かという基本のキから、 オームの法則やフレミングの法則、電池の仕組みといったの定番を 押さえ、半導体の仕組みまでを網羅する。教養としての「電気」を 知る上で、痒い所に手が届く内容となっている一冊。 身近な物を例に取り上げ、マンガで丁寧に図解しながら解説を 進めていく本書は、全く電気に理解のない初心者にも解りやすく、 全く初めてという人はもとより、一度どこかで習ったにしても 結局チンプンカンプンで…という人の再挑戦にもお奨めしたい一冊。 (2012年10月22日) |
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日常会話と「話す」ドイツ語の入門書 | ||
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アルファベートから発音の基礎、そして"Guten Tag"といった 基本的な挨拶・フレーズに始まって、手紙の書き方まで、初歩的な 日常会話をダイアログと共に学習できるCD付きのドイツ語入門書。 基本構成としては、主人公がホームステイ先に着き、語学コースに 参加するというストーリーに沿ったダイアログで会話と表現を学習し、 その上で各課の文法事項を解説するという形で展開していく。 会話編の後にはより進んだ学習と、語彙補強のための資料が まとめられており、一冊読み終えると日常生活程度の会話表現と 文法を網羅できる仕組みとなっている。 特に語学研修と、そこでのホームステイに特化したストーリーで、 特に将来ドイツでの語学研修を考えている初学者等に、渡独経験 書店員オススメの一冊。 (2012年10月22日) |
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社会学に一石を投じる奇書にして名著 | ||
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「最近の若者はキレやすい」 「今の日本人は怠け者でだらしない」 …そんな具合にコメンテータや識者によって流布されてきた 風説を、統計資料や各種の文献を駆使して一刀両断にする一冊。 独特の言い回しと、痛快極まりない切り口で以てこれらに対する 反論を展開する本書は、読み手に退屈さを感じさせることなく、 むしろ時として笑わせながら、社会の別側面を呈示する名著。 (2012年10月18日) |
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美食の大家の一家言 | ||
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或いは書道家であり、或いは陶芸家、そして或いは画家と、 多芸を極め、さらには「美食倶楽部」や「星岡茶寮」を経営し、 美食家としても高名であった北大路魯山人が美食について 語った内容をまとめた一冊。 ある時は鮎について、またあるときはお茶漬けについて、 多くのページを割いて語られる美味美食へのこだわりは 留まるところを知らず、読んでいてなんとも旨そうな気分に させてくれる。 産地や食材は魯山人存命当時の物で、また、必ずしも 紹介されているものに巡り合えるとも限らないが、それでも 料理を、或いは食べることを嗜む者であれば触れてみたい 「大家の一家言」として、おすすめの一冊。 (2012年10月18日) |
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小学館のフィールドガイドシリーズの中でタイトル通り 「きのこ」について取り扱った一冊。山中から街中まで、 シイタケ、マイタケといった誰でも知っているきのこから、 名前も姿も目にした事のないようなものまでおよそ180種、 きのこの世界の奥の深さを美しい写真と、撮影や採集に 際してのエピソードと共に紹介している。 シリーズ名の通り、フィールドでの一冊として実用に 供するには勿論の事(ただし、巻中の注意に従って、 あくまでも慎重に判断されたい。)、あるいは図鑑として、 またあるいは読み物としても楽しめるであろう一冊。 「美味しそうな本」が大好きな書店員として強くお奨めしたい。 (2012年10月12日) |
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