|
福文堂書店本店のレビュー |
![]() |
掲載レビュー全209件 |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
いろんな作家の作品が味わえる1冊です。 高橋克彦、井上雅彦、京極夏彦、多島斗志之、山田宗樹、釣巻礼公、新津きよみ、夢枕獏、倉阪鬼一郎。 9人の作家による9つの作品が収録されているのです。並べて読むとやはり作風の違いがよくわかります。 読んでてふっとさむけがはしる、少し怖い物語の数々。 幻想的であったり、首をかしげる違和感だったり、気持ち悪かったり、理不尽さだったり、怖さの色はそれぞれです。 アンソロジーのいいところといえば、1冊でいろんな作家を味わえること。 新たなる作家との出会いも期待できます。 (2017年10月25日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
これは怖かったです。 フィクションとノンフィクションの境目が曖昧です。 著者自身と編集者が「家にまつわるなんとなく似ている怪談」をいくつか紐解くのですが、とにかく不気味。 ばらばらの年代、地域で語られた話が集まっているのですが、怖いです。 得体の知れないものの気配とか、 背筋がスーッと冷たくなる感じとか、、。 理由も解決もなく、つかみどころの無い怖さ。 正統派怖い話です。 夜、、、電気つけて寝よう、、、。 (2017年10月25日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
1人の男が連続殺人を犯すわけですが、 その経緯を ・本人 ・家族 ・被害者の1人と関係のあった元刑事 の視点で描きます。 あんまり詳しく書かないけど、最後、びっくりしますよ!! 叙述トリックというやつです。 何の違和感もなく読み進めていき、最後の最後に明らかになる驚きの事実! 「え?え?」という驚きと混乱。 これがものすごく気持ちいいのです。 もう一度最初から読み返したくなる! 叙述トリックものの魅力をいかんなく発揮した作品です。 新装版も出ています。978-4-06-293780-1 (2017年10月25日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
聖域修復師・八神宇鏡シリーズです。 顔をさかさにすげられた不気味な人形。この人形を見たものは狂ってしまう。 各地に仕掛けられた霊的な爆弾。 日本を滅ぼそうとする陰謀に八神はどう戦うのか!? というお話なのですが、人がたくさん死ぬ描写が、、、、。 スプラッタ・ホラーですねぇ。 映像が脳裏に生々しく浮かぶのがなおのこと怖いです。 あと暗い。 物語全体を深くて強い恨みが支配しています。 悲しいし気持ち悪いし、どうしていいかわからなくなっちゃう。 読んだ後、強い余韻が残る作品です。 (2017年10月25日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
聖域修復師・八神宇鏡シリーズ。 とある山を切り拓いて作られたニュータウン。 そこには恐ろしい計画が秘められていた。 巫女の血を引く美貌のチェリスト、キム・イェニョン。 彼女と八神は、恐ろしい計画を止めることができるのか、、、!! こちらも映像が頭に流れ込んでくる感じ。 あれです、陰陽師とかそっち系の感じ。映像化したら面白そうなのです。 金と権力を持つ男がとある目的のために街を作って、そこに住む人は何も知らず、 普通の日常がじわじわ蝕まれて少しずつ違和感、異変、狂気が増してゆくのです。 自分の街はどうかしらん、、、。 ホラーで、エンターテイメントです。 (2017年10月25日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
「聖域修復師・八神宇鏡シリーズ」です。 シリーズものとはいえ、続き物ではないのでバラバラに読んでも大丈夫。 郊外に破格で中古の家を買った俳句が趣味の若い夫婦。 広い間取りに富士山が一望できる眺め、どこもかしこも綺麗にリフォームされているこの家には恐ろしい過去があった。 幼い娘が一緒に遊ぶ「おともだち」とは? 一家に迫る恐怖の正体とは? ホラー?ミステリー?ファンタジー? 特に後半の展開が「怒涛!!」といった感じで、正直好き嫌いはあると思います。 でも一気に読めてしまう面白い本です。 読んでいて頭の中に映像が浮かんできて恐ろしい本です。 (2017年10月25日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
博物画に描かれた動物たち、ということで、細密な動物の絵がたくさん載っています。 今では動物園というのは当たり前に身近なものですよね。 幼稚園の遠足から始まって、何度でも気軽に行けるのが動物園。 南極のシロクマやペンギン、アフリカのキリンやゾウなどなど、日本には生息していない動物も展示されています。 珍しい動物の「生体」を見に行く、というのは今では当たり前だけど、昔は違ったわけです。 標本としての動物の絵の歴史を紐解きながら絵が並んでいるのですが、 古いものはやはり「ん?」といった感じ。 遠い異国の見たこともない生き物なんて、「伝説の怪獣」と似たようなものですからね。 そこからだんだんとリアルになっていきますし、あと、「画風」みたいなものもあって、面白いです。 眺めていて非常に楽しい本です。 (2017年09月15日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
「読んでごらん。いろんな意味で裏切られるから。」 という友人のお勧めで読んでみました。 裏切られた!裏切られたよ! 夏休みのはじめ、休んだクラスメイトの家にプリントを届けに行った少年が、 クラスメイトの首吊り死体を発見したことから物語がスタートします。 慌てて学校に戻って先生に伝えるも、先生と警察が現場に行くと、死体が消えているのです。 「僕の身体を捜して、、、」と頼むクラスメイト。(どういうこと??) 誰が犯人で、死体はなぜ消えたのか、どこに消えたのか、捜索が始まるのですが、、、。 ここで多くを語ることはできませんが、これは、、、賛否両論でしょうねぇ。 普通のミステリーだと思って読むと、否が多いのではないかと思います。 読み進めるうちに膨らむ違和感。 読み終わった後のなんともいえない気持ち、、、。 とにかく確実に裏切られます。 (2017年09月15日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
南北戦争時代のアメリカを舞台に思春期の四姉妹の1年を描きます。 戦時中ってのもあるんでしょうか、 つましく暮らしながらも心は豊かに、 という心意気が感じられます。 時に息苦しくも感じるけど、、、。 楽しいことも嫌なこと、辛いこともあって、 その中で姉妹が「善い人間」になろうと努力したり挫折したりして、 少しずつ成長していく様子が本当に生き生きしています。 (2017年09月15日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
朝日新聞に掲載された書評がまとめられています。 たっぷり8年分!分厚い!重い! 約3800銘柄の本が掲載されており、携わった評者は約200人! すごい量ですねぇ、、、。 日曜の朝刊に8点ずつ新刊の単行本を取り上げているということで、 8年も続けると3800、、、。 膨大ですねぇ。 さまざまなジャンルから掲載されているので、本探しのお供にはぴったりです! キーワード索引もあるので、使い勝手もよさそうですよ! 感性の合う評者を見つけたら、その人が紹介している本を追いかけたりと、 書評そのものも楽しめるのでけっこう素敵な本だと思います。 (2017年08月21日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
実はジュディー・ガーランド主演の映画しか見たことなかったのですが、 だいぶ違う部分がいっぱいあって、非常に新鮮でした。 物語の大筋は一緒。 映画では家出した後に竜巻に巻き込まれるけど、原作はのっけから竜巻だったり、 ルビーの靴じゃなくて銀の靴だったり、かかし、木こり、ライオンの身の上話があったり、ネズミの女王様が出てきたり、、。 やはり映画と童話は違うのです。 「新しい子供向けのおとぎ話」というコンセプトで書かれたそうで、 それまでのグリムを代表するような昔話みたいに脅迫・教訓めいたこともなく、 いたずらに悲しさや恐怖を煽るのでもなく、楽しさやびっくりがいっぱい!という仕上がり。 子供たちが心から楽しめる作品です。 (2017年08月21日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
新潮文庫のホームズシリーズでは最後から2番目になります。 いくつかの事件が収められていますが、 「悪魔の足」という物語では、 ホームズがワトソンに対して人間的な感情を見せるシーンが印象的。 「最後の挨拶」は物語の構成そのものがいつもと違っていて、 短いながらもホームズの仕事ぶりにニヤニヤしちゃいます。 いくつかの出版社から出ていますが、訳者の個性がそれぞれ出ているので、 読み比べしてもおもしろいですよね。 新潮文庫の延原謙さんの訳は読みやすく、男らしい簡潔な文体といった感じ。 ホームズとワトソンのさっぱりとしていて、 心のうちでお互いを思いやる距離感がよく表れていると思います。 (2017年08月21日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
「大人向け、本当は怖いグリム童話」など流行りましたが、 こちらは「王道・シンデレラ」です。 シンデレラといえばディズニーアニメを思い浮かべると思うけど、まさにそれ! 元々は児童劇だったものを物語にしたとか。 すごくキラキラして素敵なのですよ。 主人公のシンデレラ、意地の悪い継母、かしましい姉たち、気の弱い父親、どこか頼りない王子、気位の高い家来、、、。 描かれるキャラクターが生き生きとして、読書というより「覗き見」をしているようなのです。 セリフの言い回しなんかが非常に良くて、これは訳者の腕ですねぇ。 オチから何からわかりきっているのに夢中で読めて楽しめる素敵な本です。 キラキラしたおとぎ話の世界は現実の生活とはまるで違って、 なんというのでしょうか、、 空中にふわふわと浮かびながら世界を眺めているようなそんな気分になれます。 (2017年08月21日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
パッケージを剥がしてふたを開けて、かやくを入れてお湯を注いで、少し待ったら湯切りして、ソースを入れたら食べるだけ! この簡単な手順を、あの文豪が書いたらどうなるか、、、? 太宰治、村上春樹、三島由紀夫、などなど日本の作家、海外の作家、古い作家、新しい作家は言うに及ばず ラッパー、ビジュアル系ロックなどのミュージシャン、自己啓発本、女性向けファッション誌、果ては「文春」まで、 100通りのカップ焼きそばの作り方がずらり。 巻末には実際の商品に書かれている説明も載っています。 よく読む作家なら「あぁ、こんな感じ!!」 知らない作家なら「こういう雰囲気の文章を書く人なのかぁ、、」と、とても楽しめます。 イラストを田中圭一が描いているというのもとてもいい感じ。 「手塚治虫が太宰治を描いたらこんな感じ、、というのを田中圭一が描いたらこんな感じ」 なイラスト。 まさに打ってつけです! (2017年08月21日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
映画化された本です。 これは、、、、、面白い!面白かった! 犯罪心理学の教授である主人公が、高校時代の同級生である刑事に過去の犯罪の被害者の供述についての意見を求められたところから 物語がスタートしていきます。 何気なく近所付きあいしてきた隣人一家に対するささやかな疑念、向かいの家で起きた火災と身元不明の遺体、過去の事件との共通点、助けを求めてきた隣家の娘などなど、 読めば読むほど隣人の不気味さ、恐ろしさが際立っていくのです。 結末は意外なものでした。 映画とはだいぶストーリーが違います。 映画は見たけど本は読んでない、という人はぜひぜひ読んでほしい! 全く違う物語です。 オススメです! (2017年06月21日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
2年前の強盗殺人事件。 外国人による犯行と目されていたが、その後手がかりは途絶え、捜査が止まっていた。 継続捜査班に所属するベテラン刑事の田川が、少ない手がかりから地道に捜査を続け、 ついには真犯人とその動機にたどり着く、、、けど、、、! 刑事もののミステリー。 お肉屋さんから成長した大手スーパーチェーンだとか、食肉加工業者、居酒屋、隠れ家的焼肉店だとか、 いろいろなものが複雑に絡み合った全体像をゆっくり確実に解きほぐしていく工程にとても引き込まれます。 出てくる企業名が実在のものをもじってあったりして、そこが妙なリアリティを感じさせます。 実際にあった食肉偽装の事件とか、いろいろ思い出しちゃう。 なかなかにパンチのある本でした。 (2017年06月21日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
なんかもう表紙からいやな感じがしますよ。 ぱらぱらめくっても、、、うぅぅぅ。陰惨・陰鬱という言葉がよく似合う映画の数々。 ストーリーが、画面が厭な感じ。後味悪い。といってもいわゆる「クソ映画」とは違うのです。 全く創作のものもあれば、文学を映像化したもの、実際にあった犯罪を映画化したものなどありますが、 本当に後味悪い作品ばかり掲載されています。 あらすじだけでなく背景や見所もたっぷり解説されていて、厭な感じだけど、妙に引き込まれるのも事実。 気軽にレンタル屋さんに置いていない作品も多数ありそう、、、。 おっかなびっくりで是非手にとってみてください。 (2017年06月19日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
このタイトル、メロディーに乗せて読んだ人、多いんじゃないでしょうか。 そうです。これ、歌なんです。 「おかあさんといっしょ」のおさむお兄さんこと坂田修さんの作詞・作曲。 とてもカラフルで楽しいくて、優しい歌です。 どんないろがすきという歌の歌詞に100%ORANGEのイラストを添えたもの。 元の歌が赤!青!黄色!緑!といった感じなので、原色たっぷりの明るくてポップな雰囲気です。 歌いながらめくるとすごく楽しい!歌を知らなくても可愛くて楽しい! 最後に楽譜がついています。 赤ちゃん向けの絵本ですが、大人が読んでも楽しくなっちゃう本です。 (2017年06月19日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
昭和の少女向け雑誌、「ひまわり」を特集しています。 中原淳一のイラスト、独特ですよね。 くりっとした夢見がちな瞳の女の子。 素敵なイラストはもちろん、 ファッション、小説、マナー、お部屋、お手伝い、日常生活、学校生活など、 少女たちが心豊かで素敵な女性に成長していくためのエッセンスがたっぷり。 少女のための総合的なライフスタイル・マガジンなのです。 特にファッションに関する記事が素敵! 今と違って、「服は自分で縫うもの」という時代。 ブラウスひとつ、スカートひとつとっても、おしゃれで可愛くてバリエーションが豊富なのですよ。 昭和レトロ大好きな人は大興奮です。 内面の美しさを磨くための教養であるとかにもしっかりとフォーカスが当てられていて、本当に魅力的な1冊です。 (2017年06月19日) |
||
![]() |
|
|
商品詳細画面へ | ||
![]() |
||
|
||
|
||
ページをめくると、 各大陸の陸、海、空、生き物が現在受けているダメージが大きな写真と共に解説されています。 オゾンホールの影響で皮膚がんになってしまったペンギンの写真だとか、 ゴミの山が築かれつつある世界遺産だとか、なんとも痛ましい、、、。 日本で起きている環境破壊も特集されています。 これ、全部人間の生活の影響なんですよね、、、。 破壊の現状だけでなく、環境再生のためのさまざまな取り組みも特集されています。 荒地と化した森の再生、絶滅危惧種の個体数を増やすプロジェクトなどなど、 人の手でできることもまだまだあるのですね。 家族で読む価値のある1冊だと思います。 (2017年06月19日) |
||
![]() |
掲載レビュー全209件 |
このページのトップへ |