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けやき書房のレビュー |
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掲載レビュー全242件 |
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主人公は奈良の鹿? | ||
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前作鴨川ホルモーは京都が舞台だったが、今回は奈良。主人公はさえない教師だが、鹿ももうひとりの主人公。荒唐無稽、ドキドキ、無理矢理の連続だが面白い。 (2008年02月28日) | ||
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伊坂、久々の長編は、やはり快テンポ | ||
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いつもの伊坂の様に、快適なテンポで話は進むが、第1部第2部第3部は、さまざまな伏線がはられている。第4部で急展開。読者は、主人公になった気持ちで一緒に逃げている気分になるだろう。 (2008年02月28日) | ||
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大阪弁は炸裂してません。 | ||
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元書店員(駸々堂)にして元ホステス、現在は歌手にして作家。話題の芥川賞受賞作。コンプレックスから豊胸手術をしようとする語り手の姉巻子、巻子の娘で初潮への不安と母への愛憎から喋らない緑子、東京でひとり住まいの語り手夏子の3人だけが主な登場人物。舞台は主に夏子の家。短い期間の狭い空間での話が、抑制された大阪弁で語られる。哀しみあり、笑いあり、涙あり、ドタバタありと昔の松竹新喜劇のよう。大阪弁は炸裂するというほどではないので、東日本の方も抵抗なく読めるはず。 (2008年02月22日) | ||
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素直に感情移入できて、不覚に目頭が熱くなる。 | ||
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リトルバイリトルで19歳の芥川賞候補になった島本理生、当時は話題先行の感もあったが、明らかに面白くなっている。併せて読むと高校生から大学生への若い女性の変貌が良く分かる。高校時代からの先生との恋というありきたりのテーマであるが、素直に感情移入できて、不覚に目頭が熱くなる。 (2008年02月21日) | ||
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バットで人を天に打ち返す? | ||
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文学界新人賞受賞作芥川賞候補にもなった。 天から人が降ってくる町で、主人公はレスキュー隊員。 野球のユニフォームを着てバットの素振りの練習に明け暮れる毎日である。 天を見上げながら人が落ちてこないかチェックしている。 バットで人を天に打ち返そうというのである。 無意味なことを丁寧に、饒舌にまとめながら小説になっているという不思議な作品。 (2008年02月14日) | ||
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伊坂の良いところが詰め込まれている | ||
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死神が主人公の連作短編集。人間の死に「可」または「見送り」の判断をするのが彼の仕事。いつもの登場人物と同じく音楽好き。真面目にときにはCDショップでサボりながら、たんたんと仕事をこなしていく。おかしさと軽快さはいつも通りですが、ラストシーンは映画を見るように感動的です。 (2008年01月31日) | ||
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書店人に改めて突きつけられた真実と絶望 | ||
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この年末年始で出版社の倒産が相次ぎ、どの出版社の本を返品しようかと考えながら書棚を見つめている書店人に改めて突きつけられた真実と絶望。このシーンから退場したほうがと、考えさせられる冷酷。考察は真摯で幅広い。 (2008年01月15日) | ||
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ゲームのほかは何もしない生活 | ||
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30歳の僕は使い道に困るほどの大金を持っている。 といってもゲームの中での話。 まったく働かないで彼女の部屋に転がり込んでいる。 そこでのグータラな、ゲームのほかは何もしない生活が描かれている。 (2008年01月13日) | ||
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奥田の代表作待望の文庫化 | ||
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近作より面白い。奥田の爆笑傑作。待望の文庫化。並外れた主人公伊良部のトノデモぶりに、登場人物の患者たちより、読者が癒される。 (2008年01月13日) | ||
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大阪には本当にいそうな刑事が主人公 | ||
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悪果とは「悪いおこないのむくい」の意。大阪には本当にいそうな刑事堀内は、捜査で得た情報で強請りたかりをしてしのいでいる。今回は特大の成果を得るのか。それとも悪の報いがあるのか。実際の不祥事も下敷きになっており、著者の取材もきめ細かでスリル満点。スピーディな展開とテンポのある大阪弁のせりふはいつも通り快適である。 第138回直木三十五賞候補 (2007年11月16日) | ||
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3年ぶりの映画でますます気を吐くムーアの代表作文庫化 | ||
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著者マイケル・ムーアは映画監督兼著述業兼投票者を自称する反骨の人です。本書は、題名からするとオチャラケタ印象で、表紙もそんなイメージですが、読者を笑わせながら、本気でブッシュ「大統領」とアメリカ白人社会にけんかを売っている本です。 (2007年12月07日) | ||
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私のまち出身の作者が私のまちを書いてる | ||
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作者西加奈子はイラン生まれの大阪育ち。しかも私の店の位置する泉北ニュータウン育ちの28歳です。私のまちを舞台にして、ちっぽけな家族と犬のサクラが主人公です。オビには「はじめて涙をこぼしました。」とありますが、「あたたかくなる。」というほうが適切と思います。一家とサクラの幸せに感動します。 (2007年12月07日) | ||
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ほんとにありそうな話とありそうもない馬鹿馬鹿しさ | ||
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「疫病神」「国境」に続く建設コンサル二宮と疫病神ヤクザ桑原コンビの第三作。期待通りの面白さです。二人の大阪弁の掛け合いは相変わらず笑わせる。ほんとにありそうな話とありそうもない馬鹿馬鹿しさが程よくミックスされ、読み始めるとやめられない。こんなに面白いのに意外と人気ないのは残念。多くの人に読んでもらいたい。 (2007年11月16日) | ||
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アナタが好きということが、控えめに語られている | ||
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川端康成賞受賞の表題作の他2編が収められている短編集。「袋小路の男」は、女性が語り手、同じ男女を男の側から見ているのが「小田切孝の言い分」、「アーリオ オーリオ」は天文学好きの叔父と姪の話。控えめに語りながらせつなさが伝わる. (2007年11月15日) | ||
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渡辺謙の映画でも話題、愛情と哀しみが溢れている | ||
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ある日突然、若年性アルツハイマーを告げられた男の、記憶を全てなくすまでの物語。残されたわずかの間、必死に生きるが、会社もくびになってしまう。仕事、同僚、妻、娘への愛情がいっぱい詰まっています。読後、この本にお父さんの気持ちが書いてあると、娘に聞こえないようにそっとつぶやきました。 (2007年11月07日) | ||
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思わず間宮兄弟を応援したくなる | ||
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間宮兄弟は、世間から見るとオタクと思えるが、穏やかで優しく豊かな生活をおくっています.人付き合いが苦手で、女性との付き合いは特に苦手なふたりの、それぞれの恋がどうなるのか。読者は、恋の成就を願い、二人の穏やかな生活が続く様に願い、二人の破滅が来ないよう祈りたくなります。登場人物の描写も巧みで、引き込まれます.結末もさわやかで、読後に豊かな気持ちさが残ります. (2007年11月07日) | ||
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映画化コミック化で話題。天童新太が少年少女に語りかける。 | ||
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2006年作品だが、2007年に柳楽優弥・石原さとみで映画化され、コミックの単行本も出た。天童新太が若い人向けに書いた作品。 題名の包帯クラブとは、高校生4人が心の傷を負った場所に白い包帯を巻いてあげることで、心の気持ちを癒してあげたいということで立ち上げたクラブ。それぞれのひとにそれぞれの傷がある。その気持ちをわかってあげたい。高校生から20歳前後向きだが、中学生でも読める。 (2007年09月24日) | ||
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意外と厳しく、意外と簡単なおひとりさま生活は、かなり楽しそう | ||
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日本におけるジェンダー研究の先駆者上野千鶴子東大教授が女性の老後を書いた。若いときからずーっとシングルの人や離婚した人だけでなく、女性が長寿の現状ではほとんどの女性が、最後はおひとりさまになる。意外と厳しく、意外と簡単なおひとりさま生活は、かなり楽しそうである。 (2007年09月23日) | ||
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森田芳光で映画化、奥田の痛快傑作 | ||
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「空中ブランコ」で直木賞受賞の奥田の長編の文庫化。上下に分かれているが各巻だけでも面白く読める。あの痛快と爆笑がはじける。下巻は、上巻ではダメ親父と描かれていた父が、空中ブランコの伊良部ばりのスーパーマン的痛快大活劇を演じる。笑いすぎて泣けてくる。 (2007年08月31日) | ||
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森田芳光で映画化、奥田の痛快傑作 | ||
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「空中ブランコ」で直木賞受賞の奥田の長編の文庫化。上下に分かれているが各巻だけでも面白く読める。あの痛快と爆笑がはじける。上巻は、小学6年生が主人公の友情とかいじめとか親子関係の話。深刻な話なのに爽快。 (2007年08月31日) | ||
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掲載レビュー全242件 |
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