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八重洲ブックセンター 京急上大岡店のレビュー |
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掲載レビュー全6件 |
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『皇国の守護者』の著者のライトノベルです。エルフと人間が混住する世界に転移した主人公がエルフ独立戦争に巻き込まれるラノベにあり勝ちな設定で始まりますが、作者の趣味(としか思えない)優しくない世界や主人公の歪みっぷり等、他のラノベとはまた違う佐藤大輔氏独特の魅力にあふれています。 この物語は中東某国の史実の独立戦争をモデルにしており、下敷きになった歴史と照らし合わせて読むのも面白いと思います。 (2015年12月11日) |
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江戸時代の絵師・歌川国芳が怪談じみた数々の奇妙な事件と出会う短編集です。 べらんめえ口調のばりばりの江戸っ子だけど、気になる女弟子にどきどきもやもやしちゃったり、猫大好きだったりな国芳が魅力的です。 その国芳の描く愛らしい動物画のイメージと、風野さんの素朴な語り口とがベストマッチしていて、もうずっと浸っていたくなるような世界を作りあげています。 (2015年09月04日) |
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加藤周一氏の幼少期から終戦をむかえた東大医局員時代までの回想録。全体を通して、出来事に一定の距離を置いた、時代の観察者としての視点でつづられた文章は、淡々として、無駄がない。「本を読み、多くの言葉を覚え、それ以上に多くの疑問を持っていた」、氏の好奇心を満足させる相談相手は、周囲にいる大人であったという。そのような環境下で、俯瞰的視点を身に付けたのだろうか。決して、ブレない、モノの見方・考え方を学ぶために有益な書籍である。 (2015年01月30日) | ||
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すてきな料理の数々と、そこに絡んだ謎解きを堪能できる短編集が待望の文庫化です。普段は寡黙なシェフが時折見せる鋭い洞察力で、不可解な出来事に秘められた、人々の想いを解き明かしてくれます。従業員4名というお店の小ささが、どこか家庭的で心地よく、登場する料理のどれもがとても美味しそう。どのような味か想像しながら読むのも楽しいです。小さな店内を舞台としているので展開がつかみやすく、テンポの速さと相まってすらすらと読み進んでいけます。続編が単行本で出版されていますので、そちらもぜひどうぞ。 (2014年07月04日) | ||
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古代ローマ帝国の後継者、ヴェネツィア共和国1000年の興亡記です。海の高速道路と呼ばれる航路を整備し、アドリア海から東地中海を自国の経済圏としたヴェネツィア共和国は、ともすればフィレンツェの影に隠れがちかもしれません。しかし、オリエントとの交易から発展せしめた経済力、神聖ローマ帝国とビザンチン帝国に対しての外交能力等、当時のヨーロッパでこれだけの影響力を備えた都市国家はありませんでした。そして特筆すべきは、この国を支配した人間は一人もいなかったという事実でしょう。本当の共和政体を貫いた稀有な国家だったのです。何故それがアジアでは為し得なかったのか、一読して頂ければお分かりになると思います。 (2014年04月25日) | ||
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小説家の父親が娘のために書いたクリスマスの物語、その世界に迷い込んでしまった父娘と、その世界の住人たちによるファンタジー小説です。人や社会はその存続のために「物語」を必要としますが、その「物語」が人を苦しめ、社会に軋轢や災厄をもたらすこともあります。でも、それを乗り越えるのもまたあらたに生み出される「物語」の力…。そんな感想を持ちました。 (2013年12月13日) | ||
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