• 本

長く高い壁

角川文庫 あ46−3

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2021年2月
ISBNコード 978-4-04-109862-2
4-04-109862-9
税込価格 748円
頁数・縦 317P 15cm

商品内容

要旨

1938年秋。従軍作家として北京に派遣されていた小柳逸馬は、突然の要請で前線へ向かう。検閲班長・川津中尉と赴いた先は、万里の長城・張飛嶺。そこでは分隊10名が全員死亡、戦死ではないらしいという不可解な事件が起きていた。千人の大隊に見捨てられ、たった30人残された「ろくでなし」の小隊に何が起きたのか。赤紙一枚で大義なき戦争に駆り出された理不尽のなか、兵隊たちが探した“戦争の真実”を解き明かす、極限の人間ドラマ。

出版社・メーカーコメント

ここは戦場か、それとも殺人現場か――。従軍作家が日本軍の闇に挑む。従軍作家として北京に派遣された小柳逸馬は、突然の要請で検閲班長の川津中尉と万里の長城へ向かう。第一分隊全員が原因不明の死を遂げた事件の真相を探るうち、小柳は日中戦争の真実と闇に迫ってゆく――。

著者紹介

浅田 次郎 (アサダ ジロウ)  
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞、司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、16年『帰郷』で大佛次郎賞、19年菊池寛賞など、数々の賞を受賞している。15年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)