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文庫からはじまる 「解説」的読書案内

岩波現代文庫 文芸 366

出版社名 岩波書店
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-00-602366-9
4-00-602366-9
税込価格 1,331円
頁数・縦 280P 15cm

商品内容

要旨

洪水のように押し寄せる新刊の荒波を乗り越えて、残された時間で、なにを読むべきか?迷ったときには文庫に帰れ!二百冊に垂んとす文庫解説を物してきた「解説の達人」が厳選して贈る、恰好の読書案内。未読であれ再読であれ、損はなし。読むぞ愉しき。決して古びることのない読書の世界が、いま文庫からはじまる。

目次

1(明治二十年代「金の世」における職業としての文芸 伊藤整『日本文壇史3 悩める若人の群』
〓外が眺めた「燈火の海」 森〓外『舞姫』
崖下の家の平和と不安 夏目漱石『門』
明るくて軽快な国木田独歩―日清・日露戦間期の作家 「明治の文学」第22巻『国木田独歩』
彼はむかしの彼ならず―「天才」石川一から「生活者」啄木へ ちくま日本文学全集30『石川啄木』 ほか)
2(向上心こそ力であった時代 浮谷東次郎『俺様の宝石さ』
文学に「退屈」する作家 伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』
昭和四十二年の「違和感」―旧制高校的文化考 竹内洋『学歴貴族の栄光と挫折』
歴史を記述する方法と技倆 徳岡孝夫『五衰の人―三島由紀夫私記』
回想の山田風太郎 山田風太郎『警視庁草紙』ほか ほか)

出版社・メーカーコメント

洪水のように押し寄せる新刊の荒波を乗り越えて、残された時間で、なにを読むべきか? 迷ったときには文庫に帰れ! 二百冊に垂んとする文庫解説を物してきた「解説の達人」が厳選して贈る、恰好の読書案内。未読であれ再読あれ、損はなし。読むぞ愉しき。決して古びることのない読書の世界が、いま文庫からはじまる。

著者紹介

関川 夏央 (セキカワ ナツオ)  
作家。1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。『海峡を越えたホームラン』(双葉社、1984年)で第7回講談社ノンフィクション賞、『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローと共作、双葉社、1987‐97年)で第2回手塚治虫文化賞、2001年には、その「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により第4回司馬遼太郎賞、『昭和が明るかった頃』(文藝春秋、2002年)で第19回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)