愚者の階梯
集英社文庫 ま14−8
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2025年9月 |
ISBNコード |
978-4-08-744814-6
(4-08-744814-2) |
税込価格 | 1,034円 |
頁数・縦 | 446P 16cm |
商品内容
要旨 |
昭和十年東京。満州国皇帝溥儀を奉迎し、木挽座は「勧進帳」を上演。歌舞伎狂言作者の末裔桜木治郎らは、セリフが不敬だと右翼から抗議を受ける。劇場に脅迫状が届き、木挽座専務の首吊り死体が発見された。大道具を使った死に方に疑いを抱く桜木。築地署の薗部刑事から協力を求められるも、次なる怪死が…。連続する謎の死の真相とは!?日本に戦争の足音が近づく恐怖の時代を描く劇場ミステリー。 |
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出版社・メーカーコメント
『「勧進帳」は不敬である!』昭和十年、東京。満州国皇帝溥儀が来日し、亀鶴興行は奉迎式典で歌舞伎の名作「勧進帳」を上演。無事成功するが、台詞が不敬にあたると国粋主義者が糾弾。脅迫状が殺到した直後、亀鶴興行関係者が舞台装置に首を吊った姿で発見−−−。江戸歌舞伎狂言作者の末裔、桜木治郎が大いなる謎に挑む、驚嘆の“劇場×時代ミステリー”!あの戦争へ、日本が最後の舵を切った時代を彫刻する渾身作。『壺中の回廊』、渡辺淳一文学賞受賞『芙蓉の干城』に続く、昭和三部作完結!■著者略歴松井今朝子(まつい・けさこ)1953年、京都市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了。歌舞伎の企画制作に携わった後、故・武智鉄二氏に師事し歌舞伎の脚色・演出を手がける。1997年『東洲しゃらくさし』で小説デビュー。同年『仲蔵狂乱』で第8回時代小説大賞、2007年『吉原手引草』で第137回直木賞、2019年『芙蓉の干城』で第4回渡辺淳一文学賞を受賞。著書に『壺中の回廊』『師父の遺言』『縁は異なもの 麹町常楽庵月並の記』『料理通異聞』『江戸の夢びらき』などがある。