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ばにらさま

文春文庫 や35−4

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-16-792110-1
4-16-792110-3
税込価格 704円
頁数・縦 235P 16cm

商品内容

要旨

モテない僕の初めての恋人は、白くて細くて、手が冷たくて(「ばにらさま」)。自分勝手な親友から持ちかけられた同居を、私は決して断れない(「菓子苑」)。かつての同級生が私に遺した意外なものとは(「子供おばさん」)。日常の風景がガラリと一転する―光と闇に圧倒される戦慄の6編。著者最後の作品集。

出版社・メーカーコメント

伝説の直木賞受賞作『プラナリア』に匹敵する、中毒性の高い短編小説集。(1)「ばにらさま」 僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。(2)「わたしは大丈夫」 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。(3)「菓子苑」 気分の浮き沈みの激しい女友だちに翻弄されるも、放って置けない。(4)「バヨリン心中」 余命短い祖母が語る、ポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。(5)「20×20」 主婦から作家となった私は、仕事場のマンションの隣人たちと……。(6)「子供おばさん」 中学の同級生の葬儀で、遺族から形見として託されたのは。以上6編を収録。日常の風景の中で、光と闇を鮮やかに感じさせる凄み読み進むうちにぞっと背筋が冷えるような仕掛け「えっ」と思わず声が出るほど巧みな構成二度読み必至! 引きずり込まれる魅力満載の山本文緒文学!2021年10月に惜しくも死去した著者最後の小説集。

著者紹介

山本 文緒 (ヤマモト フミオ)  
1962年、神奈川県生まれ。神奈川大学卒業後、OLを経て作家に。『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞、『プラナリア』で第124回直木賞受賞。『自転しながら公転する』で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞受賞。2021年10月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)