ベンヤミンの映画俳優論 複製芸術論文を読み直す
クリティーク社会学
| 出版社名 | 岩波書店 |
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| 出版年月 | 2025年8月 |
| ISBNコード |
978-4-00-027179-0
(4-00-027179-2) |
| 税込価格 | 2,530円 |
| 頁数・縦 | 175P 19cm |
商品内容
| 要旨 |
ヴァルター・ベンヤミンが一九三六年に発表した「複製技術時代の芸術作品」は、映画研究・メディア研究の基本文献であるだけでなく、現代社会を論じる上での古典的論文であり続けている。しかし、この論文の可能性の中心ともいえるものが、ほとんど忘れられているのではないか。それは、三九年に出た改訂版では大幅に削除されていた映画俳優論である。執筆当時の政治状況やメディア環境にこの論文を置き直し、ベンヤミン自身の「ラジオ俳優」としての実体験もたどりながら、その可能性とは何かを読み解いていく。 |
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| 目次 |
第1章 人民戦線に抵抗するベンヤミン(人民戦線、あるいは文化政策の「アウラ」性 |



出版社・メーカーコメント
ヴァルター・ベンヤミンが一九三六年に発表した「複製技術時代の芸術作品」。その可能性の中心が、三年後の改訂版から大幅に削除されていた。それは、映画観客論でも監督論でもなく、カメラを前にテストされ、演技する「映画俳優」の可能性をめぐるものだった。一九三〇年代の時代状況のただ中に論文を置き直し、読み直す。