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原子力と冷戦 日本とアジアの原発導入

出版社名 花伝社
出版年月 2013年3月
ISBNコード 978-4-7634-0659-0
4-7634-0659-0
税込価格 2,750円
頁数・縦 269P 22cm

商品内容

要旨

その威力と残酷さにおののきながらも、世界中が「原子力」に夢を抱いた20世紀。原水爆禁止の国民運動と「平和利用への熱狂」はなぜ同時並行で出発し長く共存したのか?21世紀に入って原発開発の中心はアジアへと移動し、「フクシマの悲劇」にもかかわらず日本主導の「原発ブーム」が続いている。日本とアジアへの原発導入を、東西冷戦の歴史的文脈の中で、第一次資料・現地資料を用いて実証的に検証する。

目次

第1部 日本の原発導入と冷戦の歴史的文脈(日本における「原子力の平和利用」の出発―原発導入期における中曽根康弘の攻略と役割
アイゼンハワー政権期におけるアメリカ民間企業の原子力発電事業への参入
戦後日本の原子力に関する世論調査
広島における「平和」理念の形成と「平和利用」の是認
封印されたビキニ水爆被災)
第2部 原発導入とアジアの冷戦(ソ連版「平和のための原子」の展開と「東側」諸国、そして中国
南北朝鮮の原子力開発―分断と冷戦のあいだで
フィリピンの原子力発電所構想と米比関係―ホワイト・エレファントの創造
冷戦下インドの核政策―「第三の道」の理想と現実)

著者紹介

加藤 哲郎 (カトウ テツロウ)  
東京大学法学部卒。現在、早稲田大学大学院政治学研究科客員教授、一橋大学名誉教授。政治学専攻
井川 充雄 (イカワ ミツオ)  
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。現在、立教大学社会学部教授。メディア史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)