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戦略的思考の虚妄 なぜ従属国家から抜け出せないのか

筑摩選書 0134

出版社名 筑摩書房
出版年月 2016年7月
ISBNコード 978-4-480-01643-0
4-480-01643-0
税込価格 1,870円
頁数・縦 318P 19cm

商品内容

要旨

地政学がブームとなっている。八〇年代には戦略論がもてはやされていた。にもかかわらず、日本人に戦略的思考は身につかず、政府の外交力も向上していない。一体なぜなのか。この問いに応えるべく、ベストセラーとなった戦略論を俎上に載せ、その誤謬を明らかにしてゆく。その上で、アメリカ、中国、日本など主要国の戦略を概観し、戦略とは何かを指し示す。日本を取り巻く現実を踏まえた上で、戦略論の根本を論じた本書は、これからの日本を考える上で必読の書である。

目次

第1章 閉じられた思考の円環
第2章 経済と技術は戦略を超えるのか
第3章 敗戦は「絶対悪」なのか
第4章 地政学から戦略論へ
第5章 政治が戦略を決める
第6章 グランド・ストラテジーと歴史
第7章 アメリカの戦後と核戦略
第8章 中位国の核戦略と日本
第9章 新時代を拓く「RMA」の虚実
第10章 日本にとっての戦略思想

おすすめコメント

「アメリカの影」の下、独自の外交ができずにいる日本。非現実的な外交論の数々を指摘し、戦略的思考を回復するための手立てを示す。

著者紹介

東谷 暁 (ヒガシタニ サトシ)  
1953年、山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、雑誌編集者に。ビジネス誌や論壇誌『発言者』の編集長を歴任し、97年よりフリーのジャーナリストとなる。鋭い洞察に裏づけられた論文やリポートを数多く発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)