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日本の隠れた優秀校 エリート校にもない最先端教育を考える

小学館文庫プレジデントセレクト Pふ1−2

出版社名 小学館
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-09-470016-9
4-09-470016-1
税込価格 748円
頁数・縦 221P 15cm

商品内容

要旨

現代の学校は、かつて目標として掲げられていた「個性」「自発性」という言葉が影に引っこみ、「和」や「まとまり」という集団主義的な言葉が表を飾っているように感じます。しかし、ここで紹介している学校は子供たちが嬉々として学んでいます。現代の子供たちに最も欠けているのは、喜んで学ぶという力です。辞書引き、小説創作、音読・暗唱、そろばん、右脳開発、コミュニティスクール、中国語等々…。さまざまなメソッドを駆使してユニークで新しい教育に挑戦している学校は、取材時はエッジ=先端に位置していましたが、今もトップを走っているのです。

目次

プロローグ ITは子供をほんとうに「伸ばす」のか―京都府・京都市「立命館小学校」
第1部 メソッドを選ぶ勃興する学びの方法(辞書 六歳から引くべし―愛知県・刈谷市立「刈谷南中学校」
そろばん 古くて新しい魔法―兵庫県・尼崎市立「杭瀬小学校」
生活体験 幼児期の必須授業―兵庫県・西宮市「レクタス教育研究所」、東京・青山「こどもの城」幼児体育教室
暗算 脳という開拓地―神奈川県・横浜市「神林そろあん教室」)
第2部 学校を選ぶ公立校の底力(一貫校 公立校復興の狼煙―広島県・東広島市「広島県立広島中学校・高校」
カリスマ校長「陰山英男」という名の教育―広島県・尾道市立「土堂小学校」
小説創作 子の心をのぞく教育―広島県・尾道市立「土堂小学校」
コミュニティスクール 総合的な学習の極地―京都府・京都市立「御所南小学校」)
第3部 言葉を選ぶ母語を捨てる(バイリンガル教育 恵まれた最高の小学校―福岡県・太宰府市「リンデンホール小学校」
インターナショナル校日本のなかの外国―東京・池袋「ニューインターナショナルスクール」(幼稚園〜中学)
中国語隣国の経済成長をにらむ親たち―神奈川県・横浜市「横浜山手中華学校」(幼稚園〜中学)
国際基準の卒業試験 バカロレアという難関を目指して―静岡県・沼津市「加藤学園」(幼稚園〜高校))
後書きにかえて 選ぶ学校、選ばれる教育

出版社・メーカーコメント

子供たちを伸ばす場で芥川賞作家がみたもの現代の学校は、かつての「個性」「自発性」という言葉が影にひっこみ、「和」や「まとまり」という集団主義的な言葉が表を飾っているように感じます。[しかし、ここで紹介している学校は子供たちが積極的に、嬉々として学んでいます。現代の子供たちに最も欠けているのは、喜んで学ぶという力です。強制ではない積極性が集中力をうみます。そんな意欲的な雰囲気をクラス全体でつくっている学校もありました。たとえば、授業の前のたった五分間の「百ます計算」でその集中力を難なく達成している教室などです。そのほかにも、辞書引き、小説創作、音読・暗唱、そろばん、右脳開発、コミュニティスクール、中国語等々……。さまざまなメソッドを駆使してユニークで新しい教育に挑戦している学校は、取材時はエッジ=先端に位置していましたが、今もトップを走っているのです。

著者紹介

藤原 智美 (フジワラ トモミ)  
1955年、福岡市生まれ。フリーランスのライターとして各誌で活躍後、92年『運転士』で第107回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)