• 本

花髑髏

改版

角川文庫 よ5−47

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-04-109613-0
4-04-109613-8
税込価格 880円
頁数・縦 365P 15cm
シリーズ名 花髑髏

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 3編の物語が収録されています。
    名探偵・由利麟太郎のもとに届いた事件を予告する匿名の手紙。
    指定された場所へ行くと、何者かに刺された美女が長持に隠されているのを発見。
    更に美女の自宅では父の他殺体が、、、!
    血の繋がらない兄、父の旧来の友人、書生のいずれかが犯人なのか?
    事件の真相や如何に?!というのが表題作です。

    横溝正史の描く女性キャラクターは本当に魅力的です。
    楚々とした令嬢や、はすっぱな不良少女、悩める夫人や怪しげな老婆などなど、
    どんな境遇の女性もまざまざとリアルに思い浮かべる事ができます。
    この本にも素敵な女性が出てきますので、ぜひ堪能してください。

    (2021年10月1日)

商品内容

要旨

「あなたは一度も失敗したことのない名探偵だそうですね」突如、由利先生に舞いこんだ差出人不明の手紙は、殺人予告だった。指定の場所にあった長持から鮮血が滴り…(「花髑髏」)。老舗の若旦那が、細君殺害の咎で死刑を宣告された。かつて彼の恋人だった美貌の歌手は脱獄を企てるが、それは恐ろしき凄惨な事件の引き金だった―(「白〓変化」)。金田一耕助に並ぶ名探偵“由利麟太郎”シリーズ、必読の全3篇を収録。

おすすめコメント

坂口安吾、絶賛! 金田一耕助ものに続く由利先生シリーズ名探偵由利先生のもとに突然舞い込んだ差し出し人不明の手紙、それは恐ろしい殺人事件の予告だった。指定の場所へ急行した彼は、箱の裂目から鮮血を滴らせた黒塗りの大きな長持を目の当たりにするが……。

著者紹介

横溝 正史 (ヨコミゾ セイシ)  
1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説雑誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第1回探偵作家クラブ賞長編賞)などの名作を次々と発表。76年、映画「犬神家の一族」で爆発的横溝ブームが到来。今もなお多くの読者の支持を得ている。81年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)