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「超」働き方改革 四次元の「分ける」戦略

ちくま新書 1502

出版社名 筑摩書房
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-480-07325-9
4-480-07325-6
税込価格 858円
頁数・縦 206P 18cm

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要旨

わが国で「働き方改革」が叫ばれ始めてかなりの年月が経つが、目覚ましい成果を上げているという企業は、それほど多くないのではないか。諸外国に比べ低い水準の「生産性」もなかなか向上の兆しが見えない。なぜだろうか。その根本的な理由の一つに、日本の組織や集団の構造的な問題が存在するようだ。本書では、「働き方改革」が進まない、あるいは生産性が向上しない原因として、個人が、所属する組織や集団から「未分化」であることを指摘。すなわち、個人を組織から「分化する」=「分ける」ことで、「働き方」にまつわる現状の問題を解決できると主張する。その上で、共同で行う仕事を個人に任せられるものに「分ける」、職場を物理的に「分ける」といった具体的な手法を、データや事例を交えながら提案している。著者は、同志社大学政策学部教授。組織論、モチベーション論を専門とし、個の視点から組織や社会について幅広く発言している。『公務員革命』(ちくま新書)、『「承認欲求」の呪縛』(新潮新書)など著書多数。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年8月18日]

商品内容

要旨

かつて、個人が組織や集団と融合していることは、日本企業の強みとされた。しかし、工業社会から情報社会への転換によって、仕事の内容が変わり、働く人が多様になった。今、働き方改革の最重要課題は、明確な役割を持つ多様な個人が共に働く組織をつくることである―。長時間労働、男女格差、パワハラや生産性の低下まで、日本企業の根深い問題は「分ける」戦略で解決できる!仕事、職場、キャリア、認知の四つの次元から、組織から個人を分け、その上で統合する方策を示す。

目次

序章 「分ける」と働き方は変わる
第1章 仕事を分ける
第2章 職場を分ける
第3章 キャリアを分ける
第4章 認知的に分ける
終章 分けて統べる

著者紹介

太田 肇 (オオタ ハジメ)  
1954年生まれ、兵庫県出身。公務員を経験の後、三重大学、滋賀大学を経て同志社大学政策学部教授。経済学博士。専門は組織論。組織学会賞、経営科学文献賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)