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縮小社会における法的空間 ケアと包摂

出版社名 日本評論社
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-535-52616-7
4-535-52616-8
税込価格 7,700円
頁数・縦 324P 22cm

商品内容

目次

第1部 空間と法の相互規定性(空間利用の公‐私境界:縮小社会における変容
日本の都市においてジェントリフィケーションを理解するために―公共空間からのアプローチ
交渉促進規範としての解除権とオプション権―縮小社会におけるホールドアウト問題の私法的規律
コービン労働党とBrexit―社会空間のTPSN図式による一考察
内心の自由の輪郭素描の試み―人の生活空間における内心の憲法的保護
学級という空間の融解、あるいは、子どもの欲求の不可視化)
第2部 ケアと包摂(社会保障の法理念と規範理論―ケアの倫理との関係を中心に
心理療法の多元的アプローチと個別化されたケア―ケアの受け手が与え手と共創するケアのあり方
ケアリングとしての歴史学へ
縮小社会における子ども・子育て支援と学校教育―選択の保障と子ども及び保護者の法的地位
持続可能な発展
不可能で必要な責務としての空間計画―原発被災地域の自然(じねん)的実践として現れる
包摂と排除の機制における二者性の問題―共同する他者から触発する他者へ
コミュニティ・アクションの誕生―1970年代の危機と福祉国家史の再検討)

出版社・メーカーコメント

現状の統治システムの多くは、かつての成長社会を前提として設計されたものであり、縮小社会の到来は法学の基本原理そのものの再検討を迫っているのではないか。また、法学は、空間との相互規定性をより重視した思考様式を導入することが求められているのではないか。こうした問いを踏まえ、学際的な研究の成果を一書に編んだ。

著者紹介

角松 生史 (カドマツ ナルフミ)  
東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学、法学修士(東京大学)。東京大学社会科学研究所助手、九州大学法学部助教授などを経て、神戸大学大学院法学研究科教授。専門は行政法
山本 顯治 (ヤマモト ケンジ)  
京都大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学、法学修士(京都大学)。九州大学法学部教授などを経て、神戸大学大学院法学研究科教授。専門は民法
小田中 直樹 (オダナカ ナオキ)  
東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得退学、博士(経済学、東京大学)。東京大学社会科学研究所助手などを経て、東北大学大学院経済学研究科教授。専門はフランス社会経済史
窪田 亜矢 (クボタ アヤ)  
東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院修了、博士(工学)。(株)アルテップにて都市設計実務、工学院大学、東京大学大学院准教授・特任教授を経て、東京大学生産技術研究所特任研究員。専門は都市計画、地域デザイン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)