サイバー文明論 持ち寄り経済圏のガバナンス
出版社名 | 日経BP日本経済新聞出版 |
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出版年月 | 2022年5月 |
ISBNコード |
978-4-296-11341-5
(4-296-11341-0) |
税込価格 | 2,200円 |
頁数・縦 | 246P 19cm |
商品内容
要旨 |
トレーサビリティ、ネットワーク外部性、ゼロマージナルコスト、複雑系―。これらは、近代工業文明が生み出した、「大量生産品の排他的所有権を匿名の大衆に市場で販売(金銭と交換)する」モデルから「モノやサービスから得られる便益へのアクセス(利用)権を登録された継続ユーザーのニーズに合わせて付与する」モデルへと移行させる原動力となっている。本書は、そのようなモデルの普及の結果として、個人(法人含む)の交換をベースとした市場経済に代わって、個人が社会に貢献し社会から受け取る、「持ち寄り経済圏」が台頭し、その経済メカニズムに適合したガバナンスメカニズムの構築が重要になることを論じる。 |
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目次 |
第1部 サイバー文明の夜明け―デジタル技術で富、技術、統治の形が変わる(近代工業文明の基盤―所有権交換(販売)経済とその前提 |
出版社・メーカーコメント
本書は、新しい文明における経済活動の統治の在り方を提示。AI活用などにおける中国の躍進から、中国式の方が近代西洋哲学に依拠するものよりも良く機能するのではないか?という問いかけにも応える。儒教、仏教、アニミズムなどの東洋的な世界観をサイバー文明にどのように反映させていくか、西洋文明と中国文明の衝突をいかに回避するか、といった問いにも答える文明論となる。