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弱いニーチェ ニヒリズムからアニマシーへ

筑摩選書 0236

出版社名 筑摩書房
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-480-01756-7
4-480-01756-9
税込価格 1,870円
頁数・縦 297P 19cm

商品内容

要旨

ニーチェは一般のイメージとは異なり、「強い」価値や精神を否定していた。ニーチェの言う「超人」とは、「弱い」方向へと疾駆する、人間の生んだ「高い価値」とは無縁な総合的人間である。超人のなかでは、無数の他者やものやことが闘争しており、その過程で偶発的に生まれる“あいだのいのち”を感受して生きること(=アニマシー)こそニーチェが目指したものだった。世界哲学の視点からニーチェを読み直すことではじめて見えてくる生命力あふれる人間像に、混迷の時代を生き抜く新しい力を見出す。

目次

第1章 ニーチェを考えるための前提作業
第2章 動物としての人間
第3章 あいだのアニマシー
第4章 ニーチェにおける生・ちから・自己
第5章 東洋哲学とニーチェ
第6章 解放するニーチェ

出版社・メーカーコメント

ニーチェの言う「超人」は、弱い人間だった。世界哲学の視点からニーチェを読み直して見えてくる生命力あふれる人間像に混迷の時代を生き抜く新しい力を見出す。

著者紹介

小倉 紀蔵 (オグラ キゾウ)  
1959年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は東アジア哲学。東京大学文学部ドイツ文学科卒業、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)