「誰でもよいあなた」へ 投壜通信
出版社名 | 講談社 |
---|---|
出版年月 | 2023年10月 |
ISBNコード |
978-4-06-533337-2
(4-06-533337-7) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 173P 20cm |
商品内容
要旨 |
「あなた」への言葉。手紙を詰めた壜を海原に投じるとき、書き手は「誰かは知り得ないが、どこかにいるあなた」へ届くと信じている。自分が名宛人でなくても自分宛のように受け取れる言葉が、この世界には確かに存在している。時空を隔てた「あなた」とわたしの関係―。ナンシー、ツェラン、ベケット、リクール、デリダ、石原吉郎、青柳瑞穂、宇佐見りん、会津八一、ベンヤミン、石沢麻依…。書かれた言葉を紡ぎ、フランス現代思想の気鋭が贈る散文の醍醐味。 |
---|---|
目次 |
1 「あなた」を待ちながら |
出版社・メーカーコメント
「見知らぬあなた」を待つ言葉として、壜につめて海のかなたに投じられる「投壜通信」。そのモチーフから発して語られる、さまざまな哲学的、文学的な思索を、エッセイとして書き綴った10章。「岸辺で壜を拾い上げることは、何らかの言葉に触れて感動し共感するといったレベルとはまったく異なるものであり、…言葉の受け取り手を揺さぶり変容させ、ときに思いもかけぬ行動へと駆り立てることさえあるものである。」目次1.「あなた」を待ちながら2.庭付きの言葉3.岸辺のアーカイヴ4.私にとっての赤5.一人の幅で迎えられる言葉6.記憶と醗酵7.断片と耳8.誇張せよ、つねに9.あてこまない言葉10「あなた」とともに