• 本

クック・トゥ・ザ・フューチャー 3Dフードプリンターが予測する24の未来食

出版社名 グラフィック社
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-7661-3698-2
4-7661-3698-5
税込価格 2,640円
頁数・縦 211P 21cm

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要旨

先端テクノロジーを用いて「食」にまつわる諸問題の解決を目指す「フードテック」の取り組みが進んでいる。三菱総合研究所は、2020年時点で24兆円だったフードテックの世界市場が、2050年には約280兆円にまで拡大するという試算を発表している。人類の「食」の可能性は、どこまで広がるのだろうか。
本書では、「食の未来」に関する多数の著書がある食品学の専門家が、主に「3Dフードプリンター」に焦点を当て、開発や利用の現状や将来の可能性を解説するとともに、時を2055年に設定した架空の日記の形式で、24種類の「未来食」のある生活を、予想図や食品サンプルなどとともに描き出している。3Dフードプリンターとは、プラスチックの熱可塑性樹脂などの材料をもとに立体の構造物を「印刷」する「3Dプリンター」を、食品の加工や調理に応用したもの。さまざまな食材を自由自在に加工し、「誰でもどこでも作ることができる」ことから宇宙食や災害食、また栄養素の構成も自由にできることから「個別化食」への活用が期待されている。
著者の石川伸一氏は宮城大学食産業学群教授で、専門は食品学、調理学、栄養学。石川繭子氏は食や科学に関するイラストレーター・ライター。書籍制作を共同で行なっており、『分子調理の日本食』(オライリー・ジャパン)ほか多数ある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年4月24日]

商品内容

要旨

2055年、破壊的イノベーションで食はこう進化する。

目次

3Dフードプリンターで食はどう変わる?
概論 3Dフードプリンターによる破壊的イノベーション
1 斬新なかたちをデザインすることができる―精密料理を構築するフードデサイナーの登場
2 時間によって変形することができる―食べものがトランスフォームするおいしさ
3 食品ロスを削減することができる―生産・加工・流通をスキップし、いきなり消費へ
4 新奇食材の利用を促進することができる―食文化の連続性を維持して新奇性を受け入れる
5 時間や場所の制限をなくすことができる―無駄を省き、いつでもどこでも食べられる
6 データやAIを活用することができる―食べてもなくならない料理ができたら
7 個人に最適化することができる―真に求められる「テーラーメイド食」
8 楽しみを増強することができる―食の楽しみの未来について考える

著者紹介

石川 伸一 (イシカワ シンイチ)  
東北大学大学院農学研究科修了。北里大学講師、カナダ・ゲルフ大学食品科学部客員研究員などを経て、宮城大学食産業学群教授。専門は、食品学、調理学、栄養学。関心は、食の「アート×サイエンス×デザイン×テクノロジー」
石川 繭子 (イシカワ マユコ)  
北里大学大学院獣医畜産学研究科修了。イラストレーター・ライター。食や科学に関するイラスト制作・執筆を行っている。「ひとさじのかがく舎」にて、石川伸一と食についての書籍作製などに取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)