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おんなの女房

角川文庫 時−せ12−11

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-04-115758-9
4-04-115758-7
税込価格 858円
頁数・縦 277P 15cm

商品内容

要旨

ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎の“歌”の字も知らぬまま、人気右肩上がりの女形・喜多村燕弥へと嫁ぐ。舞台の上だけでなく平生も女として過ごす、女よりも美しい夫を前に、志乃はいつも落ち着かない。この人はなぜ私を求めたのか―。芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いを巡らす。女房とは、女とは、己とは何だ。文学賞二冠。歪な2人の変化が胸打つ、唯一無二の恋物語。第10回野村胡堂文学賞、第44回吉川英治文学新人賞W受賞。

出版社・メーカーコメント

ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。私はなぜこの人に求められたのか−−。芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。いびつな夫婦の、唯一無二の恋物語が幕を開ける。第10回野村胡堂文学賞、第44回吉川英治文学新人賞、二冠の作品がついに文庫化!カバーイラスト/おかざき真里

著者紹介

蝉谷 めぐ実 (セミタニ メグミ)  
1992年、大阪府生まれ。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、化政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。2020年、「化け者心中」で第11回小説野性時代新人賞を受賞し、デビュー。21年に同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。22年に刊行した『おんなの女房』で第10回野村胡堂文学賞、第44回吉川英治文学新人賞を受賞。24年『万両役者の扇』で第15回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)