文月の使者
角川文庫 100み3−1 100分間で楽しむ名作小説
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2025年6月 |
ISBNコード |
978-4-04-116392-4
(4-04-116392-7) |
税込価格 | 792円 |
頁数・縦 | 139P 15cm |
商品内容
要旨 |
「指は、あげましたよ」背後から声が響いた。振り向いた時にはその声の主はいない。昨晩の豪雨で橋が流された中洲を見にやってきた彼は、芥もくたが漂った川で「黒髪」と書かれた女枕をすくいあげる。その途端に足元が崩れ、からだごと落ち込むところを中年女に助けられるのだが…。 |
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出版社・メーカーコメント
昨夜の大雨で壊れた橋を見に、男が一人中州に来た。男は背後から「指は、あげましたよ」と、女の声を聞く。無人の場所でもちろん誰がいるわけでもない。男はきっと空耳だろうと捉えて川を見てみると、女枕がひとつ、川浪に揺れているのを見つけた。枕紙には何か文字が書いてある−−「髪」だ。その枕を拾った男はやがて、とある女のことを思い出し・・・・・・。