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国境なき医師団 終わりなき挑戦、希望への意志

出版社名 みすず書房
出版年月 2015年12月
ISBNコード 978-4-622-07948-4
4-622-07948-8
税込価格 5,940円
頁数・縦 455,8P 20cm

商品内容

要旨

その活動を支える信念とは何か。戦争、震災、エイズ、結核、マラリア…現場の最前線における切迫した課題や地域文化との軋轢など、人道支援の限界や任務のリスクにどう立ち向かっているのか。理念、活動、歴史を詳しく描き出す。

目次

第1部 序章(現地からの声)
第2部 成長にともなう痛み(発端、分裂、危機
ノーベルか反抗者か
MSFギリシャの除名
MSFギリシャの復帰)
第3部 討議の文化(ラ・マンチャ)
第4部 南アフリカで(HIV/エイズと闘う
カエリチャで
非西欧的存在の誕生)
第5部 ポスト社会主義ロシア(モスクワのホームレスとストリートチルドレンに手を差し伸べる
シベリアの刑事施設で結核に取り組む)
過去を思い起こし、将来を思い描く

おすすめコメント

国境なき医師団(MSF)についての本は、既に何冊か出ているが、本書は、このテーマをまとめるにふさわしいベテランが著したことに大きな意味がある。米国を代表する医療社会学者がMSFの活動に参加した体験をふまえ、論じた貴重な書。MSFスタッフの思想と現場での実践を、南アフリカからシベリアまで、過酷な具体例に基づき詳察する。全体像を正確に知りたい人に必須の一冊として。

著者紹介

フォックス,レネー・C. (フォックス,レネーC.)   Fox,Ren´ee C.
1928年ニューヨーク生まれ。ハーヴァード大学大学院でT・パーソンズの下、医療社会学への道を切り拓く。同期にC・ギアツ、R・ベラーが在学。コロンビア大学を経て、ペンシルベニア大学社会学科教授として教鞭を取ったのち、90年代、ベルギーとコンゴ共和国に第二の拠点を置いた。96〜97年、オックスフォード大学に招かれる。ペンシルベニア大学・生命倫理学センターのフェローを兼務。また「国境なき医師団」の活動に参与し、2002年に南アフリカ共和国に出向く
坂川 雅子 (サカガワ マサコ)  
1934年東京生まれ。東京大学大学院(英語・英文学専攻)修士課程修了。桐朋学園大学教授、長野県看護大学教授を経て、現在は翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)