• 本

死霊解脱物語聞書

増補版

江戸怪談を読む

出版社名 白澤社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-7684-8004-5
4-7684-8004-7
税込価格 2,420円
頁数・縦 189P 19cm
シリーズ名 死霊解脱物語聞書

商品内容

要旨

『聞書』を読まずして怪談を語る事なかれ!江戸時代に最も有名だった怪談は『四谷怪談』でも『皿屋敷』でもなく、「累ヶ淵」で知られる『死霊解脱物語聞書』だった。近世初期の関東の農村で起きた死霊憑依事件。鬼怒川沿いの小さな村で何が起きていたのか、真相は何だったのか、いかなる決着を迎えたのか。本書は、事件の当事者たちに取材してその顛末を再構成した『死霊解脱物語聞書』原文に注・現代語訳あらすじと解説を付して現代の読者に提供する本格江戸怪談。曲亭馬琴が小説化し、鶴屋南北が歌舞伎化し、三遊亭円朝が落語化した、怪事件の記録がここによみがえる。漫画『累‐かさね‐』で著名な松浦だるま氏による解説ほかを増補。

目次

死霊解脱物語聞書 上(累が最後之事
累が怨霊来て菊に入替る事
羽生村名主年寄累が霊に対し問答の事
菊本服して冥途物語の事
累が霊魂再来して菊に取付事
羽生村の者とも親兄弟の後生をたつぬる事)
死霊解脱物語聞書 下(累が霊亦来る事附名主後悔之事
祐天和尚累を勧化し給ふ事
菊人々の憐を蒙る事
石仏開眼の事
顕誉上人助か霊魂を弔給ふ事
菊が剃髪禁止の事)
資料 『古今犬著聞集』巻第十二より―幽霊成仏の事その他

著者紹介

残寿 (ザンジュ)  
生没年不詳。江戸時代の僧侶
小二田 誠二 (コニタ セイジ)  
1961年生まれ。静岡大学人文社会科学部教授。専攻は日本言語文化
松浦 だるま (マツウラ ダルマ)  
漫画家。2013年に『イブニング』(講談社)掲載の『累‐かさね‐』で連載デビュー。現在『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて『太陽と月の鋼』連載中
広坂 朋信 (ヒロサカ トモノブ)  
東京都生まれ。東洋大学文学部卒。編集者・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)