• 本

大向うの人々 歌舞伎座三階人情ばなし

出版社名 講談社
出版年月 2009年9月
ISBNコード 978-4-06-215636-3
4-06-215636-9
税込価格 1,870円
頁数・縦 231P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 2013年までしばしお別れです。

    本年4月をもって取り壊しになる歌舞伎座。そこには役者だけではなく多くの人々が係わり思いを詰め込んでいた建物だった。大向こうの世界を知りたいと思っていた人にはわかりやすい教科書として、また歌舞伎を知らない人にはこんな世界が今もあるんだということを知ってもらうチャンスをこの本は与えてくれた。読んだ後は歌舞伎を見るのが楽しみになること請け合いである。

    (2010年5月3日)

商品内容

文学賞情報

2010年 第26回 講談社エッセイ賞(2018年第34回で終了)受賞

要旨

十七代目中村勘三郎、初代中村吉右衛門、六代目尾上菊五郎、六代目中村歌右衛門、十一代目市川團十郎、十五代目市村羽左衛門―昭和を代表する歌舞伎役者と大向うたちの“青春”時代。

目次

第1章 わが青春の大向う
第2章 大向うの成立
第3章 大向うの人々と名優たち
第4章 大向う名人・水谷謙介
第5章 さようなら、こびき町!
現在活躍している歌舞伎役者の屋号

出版社
商品紹介

歌舞伎の見せ場で役者を輝かせる絶妙な掛け声を掛ける「大向う」歴57年の著者が書く、めくるめく芝居道楽の世界。

おすすめコメント

歌舞伎座三階の粋で泣かせる人情ばなし歌舞伎の見せ場で役者を輝かせる絶妙な掛け声。その声を掛ける芝居通の男たちを「大向う」と呼ぶ。大向う歴57年の著者が書く、めくるめく芝居道楽の世界

出版社・メーカーコメント

「中村屋ァー!」「まってました!」歌舞伎で芝居の途中に役者に向かって掛けられる絶妙な「掛声(かけごえ)」は、「大向う(おおむこう)」と呼ばれる歌舞伎通の人たちによるもの。学生時代に「大向うの会」に入会し、現在に至るまで活動歴56年の著者・山川静夫が、青春時代、そして大向う、昭和の名優たちとの温かい交流を描きます。山川氏が熱狂した先代中村勘三郎との思い出や、人情味あふれるエピソード、「名人」と謳われた大向うの貴重な物語も満載。歌舞伎ファンだけでなく、初心者の入門書としても十二分に楽しんでいただける内容です。

著者紹介

山川 静夫 (ヤマカワ シズオ)  
1933年静岡県生まれ。国学院大学文学部を卒業後、NHKにアナウンサーとして入局。『NHK紅白歌合戦』の司会をはじめ、邦楽番組も永らく担当した。大学時代から歌舞伎に傾倒し、エッセイスト、歌舞伎愛好家としても活躍。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作『名手名言』(文春文庫)などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)