書店レビュー
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この作品こそぜひ活字で読んでほしい
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- サクラ書店ラスカ平塚店 (神奈川県平塚市)
浅田次郎最初の時代小説として刊行されて十数年。未だに読み返すたびに涙があふれる作品。映画、ドラマ等でも描かれていますが、『壬生義士伝』は活字で味わってほしい作品です。南部藩脱藩浪士である新撰組隊士・吉村貫一郎が鳥羽伏見の戦いで傷つき、南部藩蔵屋敷に逃げ込むシーンから始まる。今まですすめてきた人の中には、きつい南部訛
りに詰まってしまったという声もありますが、これが後から効いてくるんです!元隊士や教え子たちから語られる彼の生涯がそれぞれの証言で綴られ、その積み重ねが一気にスパークする後半に至ってのカタルシスは、これぞ小説ならでは! と思います。(全2 巻)(ミシマ社『THE BOOKS』より転載)(2013年3月11日)
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浅田次郎氏の圧倒的描写力に涙して下さい!
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- (株)金泉堂 (新潟県新潟市北区)
中井貴一主演で映画化され、渡辺謙主演のドラマもTV放映された人気作。でも、どんな映像も、浅田次郎氏(原作)の描写力にはかなわない。TV・映画を見てしまった人も必読!泣いて下さい。幕末を取り上げた小説というと、坂本龍馬や西郷隆盛のような歴史を動かした英雄を取り上げたものが多い中、この作品は少々毛色が違い、家族への愛を貫いた一人の男の、極上のヒューマンドラマに仕上がっています。歴史背景描写の部分が少なく、時代物は苦手という人も読みやすいですよ。
(2003年10月24日)
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商品内容
文学賞情報 |
2000年
第13回
柴田錬三郎賞受賞 |
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要旨 |
旧幕府軍の敗退がほぼ決した鳥羽伏見の戦。大坂城からはすでに火の手が上がっていた。そんな夜更けに、満身創痍の侍、吉村貫一郎が北浜の南部藩蔵屋敷にたどり着いた。脱藩し、新選組隊士となった吉村に手を差し伸べるものはいない。旧友、大野次郎右衛門は冷酷に切腹を命じる―。壬生浪と呼ばれた新選組にあってただひとり「義」を貫いた吉村貫一郎の生涯。構想20年、著者初の時代小説。 |
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