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水の環境史 「京の名水」はなぜ失われたか

PHP新書 153

出版社名 PHP研究所
出版年月 2001年5月
ISBNコード 978-4-569-61618-6
4-569-61618-6
税込価格 726円
頁数・縦 225P 18cm

商品内容

要旨

山紫水明の地と謳われてきた京都。しかし人々の生活から、かつての豊潤な名水は失われた。「安全な水の確保」という大義名分で琵琶湖の水を唯一の水源とした選択は正しかったのか?それにより本当に安全な水環境は実現したのか?人間が築き上げた技術や産業、それにまつわる選択や政治的判断の歴史を、「環境」との関わりから再評価すること―それが、著者が提起する「環境史」の試みの一つである。本書ではその視点から京都の近代水道建設をめぐる人々の思惑と営みを読み解いていく。

目次

第1章 環境史の可能性
第2章 水道以前の水環境
第3章 博覧会・祇園祭とコレラ
第4章 京都水道建設の陰影
第5章 大阪の水環境史
第6章 多元構造再考

出版社
商品紹介

かつての名水・京都の水はなぜこんなにまずくなったのか。井戸から水道へという水使用の歴史から、技術と政治のあるべき選択を考える。

著者紹介

小野 芳朗 (オノ ヨシロウ)  
1957年、福岡県生まれ。京都大学工学部卒業、同大学大学院修士課程修了。京都大学工学部助手、同講師を経て、現在、岡山大学環境理工学部環境デザイン工学科助教授。専門は水浄化技術、環境リスク工学、消毒。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)