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フロイト先生のウソ

文春文庫

出版社名 文藝春秋
出版年月 2003年1月
ISBNコード 978-4-16-765130-5
4-16-765130-0
税込価格 776円
頁数・縦 366,24P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • どちらを信じるかは個人の判断で

    学問の世界では、経済学と並んで魑魅魍魎が跋扈していると噂の心理学業界。コレは、そういった現状を嘆き、片っ端から批判していく本だ。アレも駄目、コレも間違い、と著者の筆は冴え渡り、読み終えた頃には心理学なんて何も信じられなくなりそうになる。例えば、人の脳は普段数パーセントしか使われてない、とか結構無批判に信じている人は多いんではないだろうか。所々「ホントかよ?」と首を傾げたくなるところもあるが、著者の論拠にはすべてソースとなる資料が添えられているので、反論もしやすいという親切設計になっていて、否定派・肯定派どちらにもお勧め。

    (2006年8月30日)

商品内容

要旨

アダルトチルドレン、買い物依存症、燃え尽き症候群…心の不調を感じたら専門家のカウンセリングを受けるのが常識といわれる。しかし、その常識、ちょっと待っていただきたい。あなたは“心理学業界”の術中に陥ってはいないか。「心理療法にはおまじない以上の効き目はない」と喝破し、“業界”から目の敵にされた著者の問題の書。

目次

第1部 「影響力」のウソ(心理療法
教育 ほか)
第2部 「心」のウソ(無意識
自己認識 ほか)
第3部 「意識」のウソ(瞑想
催眠 ほか)
第4部 「脳」のウソ(一〇パーセント神話
右脳と左脳)

おすすめコメント

心の不調を感じたら専門家のカウンセリングを受けるのが常識といわれる。あなたは“心理学業界”の術中に陥ってはいないか。

著者紹介

デーゲン,ロルフ (デーゲン,ロルフ)   Degen,Rolf
1953年生まれ。科学ジャーナリスト。「ツァイト」紙や「フランクフルター・アルゲマイネ」紙、科学雑誌「ビルト・デア・ヴィッセンシャフト」などに寄稿。その活動に対し、ドイツ心理学会から科学出版賞を受賞
赤根 洋子 (アカネ ヨウコ)  
1958年生まれ。早稲田大学大学院修士課程(独文学)修了。独語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)