• 本

こどもはおもしろい

講談社+α文庫

出版社名 講談社
出版年月 2005年4月
ISBNコード 978-4-06-256927-9
4-06-256927-2
税込価格 859円
頁数・縦 311P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 永らく文化庁長官を務められ、昨年7月に永眠された河合隼雄さんの対談集である。著者の功績に対し、心からご冥福をお祈りしたい。本書は、現役の教師を相手に河合さんが聞き手となって行った対話を中心にまとめたものである。それぞれ特色ある取り組みを実行して、着実に成果を挙げている教師ばかりで、教育には教える側の想像力が必要なんだということを強く感じさせられる。それにしても素晴らしい先生たちである。あれこれ知恵を絞り実行した取り組みが、子どもの成長となって実感されるなんて、教師とはなんとやりがいのある仕事ではないだろうか。われわれ大人は、ふだん学校での先生と生徒の姿を知ることが無い。この本にはそういった教師と子どもの日常のやりとりがよく描かれている。聞き手の河合さんのうまさもあって、新しい発見や驚きにあふれた1冊に仕上がっている。 (のり)

    (2008年4月12日)

商品内容

要旨

学校へ行きたくないこともある…勉強が嫌いになることもある…人間関係でぶつかることもある…臨床心理学の第一人者が、こどものゆれる心とどう向き合うか、その子のよさをどう引きだすか、性の問題にどう答えるか、などなど、現場の声を聴きながらアドバイス!こどもの心は、親のものさしでは計れない。

目次

1 ゆれる「思春期」―谷口研二さんと
2 先生の通信簿―岸本晃さんと
3 たんけん、はっけん、ほっとけん―井阪尚司さんと
4 子どものアイデアを生かす―池田光子さんと
5 どうすれば「個性」が育つか―吉泉和憲さんと
6 生の声が聞こえる授業―片桐啓恵さんと
7 マン・ツー・マンで向き合う―壬生博幸さんと
8 保健室からのメッセージ―岡野恵実子さん・川上照代さん・中川八重さんと
9 子どもは魂で応える―高梨珪子さんと
10 「自由」が生きている―村山実さんと
11 教師からはじまった人生―安野光雅さんと

出版社・メーカーコメント

親がもっとも見えてない子どもの心が見える子どもの心は大人のものさしでは計れない。高校の数学教師をしたことがある臨床心理学者が現場の声を聞きながら、子どもの個性ややる気を育てる法をアドバイス!

著者紹介

河合 隼雄 (カワイ ハヤオ)  
1928年、兵庫県に生まれる。京都大学理学部を卒業。臨床心理学者。京都大学名誉教授。スイスのユング研究所に留学後、日本にユング派心理療法を確立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)