無私の日本人
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2012年10月 |
ISBNコード |
978-4-16-375720-9
(4-16-375720-1) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 333P 20cm |
書店レビュー
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- ブックガーデンYAMAJI (長野県木曽郡木曽町)
「武士の家計簿」の著者が「武士の家計簿」を読んだ方から書いてほしいと頼まれた穀田屋十三郎は武士にお金を貸し、利子で仙台藩吉岡宿を救った。私たちの知らなかった強く美しい日本人3人の史伝。
(2013年11月22日)
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商品内容
要旨 |
『武士の家計簿』から九年、歴史家・磯田道史が発見した素晴らしき人々。穀田屋十三郎、中根東里、大田垣蓮月。江戸時代を生きた三人の傑作評伝。 |
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目次 |
穀田屋十三郎 |
出版社 商品紹介 |
郷里を救った穀田屋十三郎、儒学者中根東里、歌人大田垣蓮月。江戸時代を生きた3人の評伝を通して、日本人の「無私の精神」を描く。 |
おすすめコメント
『武士の家計簿』で知られる歴史家・磯田道史が書いた江戸時代を生きた3人の人物の評伝。仙台藩吉岡宿の困窮を救うために武士にお金を貸して利子を得る事業を実現させた穀田屋十三郎、ひたすらに書を読み、自ら掴んだ儒学の核心を説いて、庶民の心を震わせた中根東里、幕末の歌人にして、「蓮月焼」を創始した尼僧・大田垣蓮月。有名ではないが、いずれの人物も江戸時代の常識や因習を疑い、ときにはそれと闘い、周囲に流されず、己の信ずる道を突き進むことで、何事かをなした。空気に流され、長いものに巻かれるのが日本人だとすれば、3人は「例外的」日本人である。しかし、磯田道史は3人の人生にこそ日本人がもっとも強く、美しくなるときに発揮する精髄を見出した。それは、己を捨て、他人のために何かをなしたい、とひたむきに思う無私の精神である。評伝にとどまらない、清新な日本人論が登場した。