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ステークホルダー・キャピタリズム時代のコーポレートガバナンス

出版社名 中央経済社
出版年月 2021年7月
ISBNコード 978-4-502-38551-3
4-502-38551-4
税込価格 7,040円
頁数・縦 328P 22cm

商品内容

要旨

近時、企業のあり方についての議論は、単なる株主利益最大化論を超えて、どのように中長期的に持続可能な発展を実現するかという論点に進み、その中でステークホルダー利益の考慮が大きな注目を集めるなど新たな局面に入っている。本書は、コーポレートガバナンスの本質論に加え、「企業の社会的責任(CSR)」「ESG投資」「取締役会の実効性」「役員報酬制度」「機関投資家のスチュワードシップ」など、コーポレートガバナンス論の重要論点ごとに我が国の制度とその運用のあり方について、米・欧の議論を参照しつつ執筆された論考で構成されている。数年来の研究のなかから、コーポレートガバナンスをテーマとする成果を集めた論文集であり、海外の専門誌に掲載した英文の論文2本も収録している。

目次

1 コーポレートガバナンスにおける今日的課題(序説)
2 コーポレートガバナンスの規範的検討
3 イギリス2006年会社法における取締役の責任―会社の成功促進義務を中心として
4 取締役会の実効性評価
5 役員報酬とコーポレートガバナンス―clawback条項を手掛かりとして
6 パッシブな機関投資家の出現によるスチュワードシップへの影響
7 機関投資家による水平的株式保有と反トラスト法―競争法とコーポレートガバナンスの交錯
8 企業の社会的責任(CSR)の法的位置付け
9 ESG投資
10 Reforms of Corporate Governance:Competing Models and Emerging Trends in the United Kingdom and The European Union
11 For Institutional Investors,the Alternative of“Exit or Voice,”or“Empowerment or Engagement”in the United States and the United Kingdom

著者紹介

大塚 章男 (オオツカ アキオ)  
専門、国際企業法・会社法。1984年一橋大学法学部卒業。1986年弁護士登録(第一東京弁護士会)。以降渉外法務・企業法務に携わる。1990年サザン・メソジスト大学法学修士課程修了LL.M.。1991年サザン・メソジスト大学経営学修士課程修了MBA。2001年筑波大学大学院修了、博士(法学)。2005年筑波大学教授(現在)。2013年筑波大学ビジネス科学研究科法曹専攻長(2015年まで)。2018年筑波大学大学院ビジネス科学研究科長(2020年まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)