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農協の闇(くらやみ)

講談社現代新書 2673

出版社名 講談社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-06-529254-9
4-06-529254-9
税込価格 1,210円
頁数・縦 333P 18cm

商品内容

要旨

1000万人以上の組合員を抱える、日本最後の巨大組織JAの断末魔。顧客を食い物にする不正販売、過大なノルマによる自爆営業、権力と金に執着する経営者たち。元「日本農業新聞」記者が、農協を愛するがゆえに書かざるをえなかった、渾身の告発ルポ!

目次

はじめに(消された連載記事
「自爆」営業、不正詐取、不正販売… ほか)
第1章 不正販売と自爆営業(顧客を食い物にする職員たち
不正販売を引き起こす過大なノルマ ほか)
第2章 金融依存の弊害(JA共済連に共済商品を売る資格はあるのか
投資信託は「第二の共済」にならないか ほか)
第3章 裏切りの経営者たち(史上稀に見る76億円という巨額損失の裏側
前代未聞!?津軽と南部の対立で役員不在となったJA青森中央会 ほか)
第4章 JAはなぜ変われないのか(不正を追及しない、なれ合いの組織
「身内の監査」は終わったのか ほか)

出版社・メーカーコメント

JAは、「農業協同組合」本来の理念や目的を忘れてしまったのではないか?共済(保険)事業と信用(銀行)事業に依存し、職員に過大なノルマを課した結果、いまや多くのJAで「不正販売」と「自爆営業」が蔓延っている。元「日本農業新聞」記者である著者が、農協を愛するがゆえに書かざるをえなかった、渾身の告発ルポ!全国津々浦々に拠点を持ち、1000万人以上の組合員を抱える巨大組織の闇を撃つ。 <本書の内容>・JA職員が自爆営業を強いられている決定的証拠・損するだけの共済商品に切り替えを勧める職員たち・介護状態にならずに死ぬと1円も戻ってこない「介護共済」・受け取り開始が90歳設定の「年金共済」に意味はあるのか・高齢者や認知症の人に営業、半ば強引に契約・ノルマ地獄を逃れるため、職員は続々と転職・存続のためだけの、理念なき合併に突き進む地域のJA・権力闘争に明け暮れる経営者たち・史上稀に見る76億円の巨額損失を計上した「JA秋田おばこ」・津軽と南部の対立で役員不在となった「JA青森中央会」・梅農家の苦境を放置し、業者と結託する「JA紀南」「JA紀州」・組織の論理に搦め捕られた「JA全中」会長 腐敗の構造を徹底取材! <目次>第一章 不正販売と自爆営業 1 顧客を食い物にする職員たち2 不正販売を引き起こす過大なノルマ3 JAの職員が自爆営業を強いられている決定的証拠4 自爆の金額は80万〜200万円 LA職員の嘆き5 自爆営業の実態を分析した内部資料6 共済を悪用して私腹を肥やす職員たち7 弁護士が断罪「JAの不祥事の元凶は過大なノルマにある」 第二章 金融依存の弊害 1 JA共済連に共済商品を売る資格はあるのか2 投資信託は「第二の共済」にならないか3 理念なき合併に突き進むJA秋田中央会4 「准組合員制度」がもたらす矛盾と弊害 第三章 裏切りの経営者たち 1 史上稀に見る76億円という巨額損失の裏側2 前代未聞! 津軽と南部の対立で役員不在となったJA青森中央会3 梅農家の苦境を放置して、加工業者と結託する二つのJA4 組織の論理に搦め捕られてしまったJA全中会長 第四章 JAはなぜ変われないのか 1 不正を追及しない、なれ合いの組織2 「身内の監査」は終わったのか3 なぜJAは民間の保険を扱わないのか4 経済事業の立て直しとJAのこれから

著者紹介

窪田 新之助 (クボタ シンノスケ)  
1978年、福岡県生まれ。農業ジャーナリスト。明治大学文学部を卒業後、日本農業新聞に入社。記者として八年間活動後、2012年からフリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)