• 本

「教育問題」はつくられる 構築主義的な読み方・解き方

出版社名 時事通信出版局
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-7887-2055-8
4-7887-2055-8
税込価格 2,640円
頁数・縦 252P 19cm

商品内容

要旨

〈真実〉でも〈フェイク〉でもなく「つくられる事実」という視点から教育問題を読み解く、メディアリテラシー実践の書!深刻な教育問題を解決するには、その問題が〈ある〉のではなく、〈つくられる〉ものであるという逆転の発想が必要だ。本書は、「非行」「いじめ」「発達障害」など、終わりのない教育問題について、「問題はつくられる」という構築主義の見方・考え方から新たな対応策を探る。

目次

序―「教育問題」と子ども観
第1章 「事実」はつくられる―「問題」が〈ある〉という前提を問い直す
第2章 少年犯罪「凶悪化」のイメージをつくり出す―公式統計とメディア報道の検証
第3章 社会的注目を集める「量的増加」言説―「予測」と「現実」の関係を問い直す
第4章 問題現象の動機と原因を探究する―責任帰属を巡る攻防
第5章 学校での「発達障害児増加」は何を意味するか―「実態」なのか、「構築」なのか
終章 教育問題を支配する「早期発見」という呪縛―医療の論理か、教育の論理か

著者紹介

北澤 毅 (キタザワ タケシ)  
立教大学名誉教授。1953年茨城県生まれ。東京大学教育学部卒業。筑波大学大学院博士課程修了。日本女子体育短期大学講師、立教大学文学部教授を経て、2019年立教大学を定年退職。専攻は教育社会学、逸脱行動論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)