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南方熊楠と蛇の博物誌

出版社名 三弥井書店
出版年月 2025年11月
ISBNコード 978-4-8382-3433-2
4-8382-3433-3
税込価格 3,190円

商品内容

要旨

ツチノコと『十二支考』から、熊楠と蛇との関係を明らかにする。昭和天皇にご進講した「ウガ」とは何だったのか。熊楠はロンドンで本当に蛇を食べたのか。熊楠自身が描いたツチノコ・毒蛇・大蛇の図を収録。構想メモである「腹稿」を解読し、最後の謎の扉を開く。

目次

第1章 熊楠と蛇(志村真幸)
第2章 蛇と結婚すること、蛇を食べること(志村真幸)
第3章 蛇の腹稿―「南方熊楠の腹稿」論序説(岸本昌也)
第4章 「幻」の蛇の図 収録されなかった蛇たち/蛇の図や写真をどのように選んだか(志村真幸)
第5章 『十二支考』現代語訳の試み―「蛇に関する民俗と伝説」の冒頭部分(南方熊楠著・松居竜五註)
第6章 ツチノコの正体に迫る―熊楠と柳田国男の差と民俗学の行方(志村真幸)
第7章 ツチノコで地域づくり三六年(野崎和生)
第8章「縁」を結ぶ雑誌、「蛇」でつながる在野の「知」―南方熊楠と佐々木喜善、尾佐竹猛、川口孫治郎の交流から(神川隆)
第9章 「ウガ」と呼ばれるウミヘビ―使者・供物・妖怪(三村宜敬)
第10章 南方熊楠の生活と研究―「蛇に関する民俗と伝説」をめぐって(平川恵実子)
第11章 南方熊楠の帽蛇観―ロンドン動物園を介した知的交流(松下恵子)
物語のなかの南方熊楠

著者紹介

志村 真幸 (シムラ マサキ)  
1977生まれ。慶應義塾大学文学部准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学)。南方熊楠顕彰会常任理事。専門は比較文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)