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こども庁 「こども家庭庁創設」という波乱の舞台裏

星海社新書 268

出版社名 星海社
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-06-532899-6
4-06-532899-3
税込価格 1,650円
頁数・縦 223P 18cm

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要旨

いじめや児童虐待、自殺、不登校など、子どもをめぐる諸問題は深刻さを増している。その現状を背景に、2023年4月に内閣総理大臣直属の機関として誕生したのが「こども家庭庁」だ。「縦割り行政」の弊害をなくす意図もあるが、ことの発端はいち参議院議員による「こども庁」設置の提言だった。本書では、こども庁設置を直接菅前首相に訴えかけ、制度導入に向けた活動の中心になった山田太郎参議院議員(自民党所属)自らが、1年半の活動の経緯、発足したこども家庭庁の詳細や将来展望などを詳細に語っている。2021年1月に、山田議員が当時の菅義偉首相からの別件の呼び出しを利用し、こども庁設置を直談判したのをきっかけに動き出した活動だったが、同議員を待っていたのは、突然の首相交代劇、党内や官僚からの激しい抵抗、名称変更を余儀なくされるなどの波乱の日々だった。著者は、米国外資系企業副社長等を務めた後、製造業向コンサルティング企業創業、3年半で東証マザーズに上場。東京工業大学特任教授、早稲田大学客員准教授、東京大学工学部非常勤講師、内閣府大臣政務官・デジタル大臣政務官等を歴任した。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年10月3日]

商品内容

要旨

自民党を「こどもを語れる場所」に変えた1年半の疾風怒涛伝!2023年4月に発足した「こども家庭庁」。その創設の舞台裏には、自民党の常識にとらわれない新しい政治の「闘い方」があった!こどもの虐待や不登校、自殺者が多発する日本の厳しい現状を「こども緊急事態」として菅義偉内閣総理大臣に「こども庁」構想を直談判した2021年1月24日、闘いは始まった。「総裁選」や「党内や官僚からの抵抗」、「こども庁名称問題」、「メディアからの批判」幾多の危機にあって、命綱となったのは「ゲリラ的勉強会」、「デジタル民主主義」という驚きの政治戦略だった!本書は、「こども庁」構想の発起人の一人である著者が、庁の発足までの舞台裏を書き下ろした疾風怒涛の政治ドキュメンタリーである。

目次

第1章 それでも政治は動かないのか?―こどもが置かれた現状と「こども庁」の必要性
第2章 こども庁提言への前哨戦―創設に向けて動き出す
第3章 普通にやったら潰される!?―こども政策を先導したゲリラ組織の勉強会
第4章 山は動いた!―菅義偉総理の決断
第5章 突然の菅総理の退陣表明―こども庁提言、絶対絶命の危機
第6章 こども庁・こども家庭庁の名称問題勃発―法案国会提出の閣議決定に間に合うかの攻防戦
第7章 諦めるわけにはいかない!―困難を極めた「こども基本法」制定
第8章 国会最終日、ギリギリ可決に漕ぎ着けた法案―険しい山を上り詰めて
第9章 こども家庭庁の役割とこども政策推進のために―今必要なこと
最終章 政治を動かすということ

出版社・メーカーコメント

「こども家庭庁」創設の舞台裏を、政治過程の一線で奔走した参議院議員・山田太郎が渾身の実録!組織を動かす政治ドキュメンタリー!

著者紹介

山田 太郎 (ヤマダ タロウ)  
参議院議員。1967年生。慶應義塾大学経済学部卒、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。米国外資系企業副社長等を務めた後、製造業向コンサルティング企業創業、3年半で東証マザーズに上場。東京工業大学特任教授、早稲田大学客員准教授、東京大学工学部非常勤講師、内閣府大臣政務官・デジタル大臣政務官等歴任。現在、自由民主党所属の参議院議員、党の「こども・若者」輝く未来創造本部事務局次長、こどもDX小委員長、Children Firstのこども行政のあり方勉強会共同事務局等。2021年1月、菅総理(当時)に子ども庁創設を直接提言。それをきっかけに党内外でこども家庭庁の議論が始まる。こども政策、表現の自由、デジタル政策など幅広く取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)