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ナニカアル

出版社名 新潮社
出版年月 2010年2月
ISBNコード 978-4-10-466703-1
4-10-466703-X
税込価格 1,870円
頁数・縦 416P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ナニカアル

    たぐい稀な作家として時代を駆け抜けた林芙美子を、ひとりの女として描いた長編小説。直木賞作家桐野夏生が作家としての一流の洞察力で、一流の女流作家の生涯を炙り出し、描きつくした。これは伝記や記録といったものではなく、大河ドラマを見る思いがする。桐野夏生という作家は、出す作品ごとに読者を裏切り続け、さらなる高みを求め続ける。その執念とも情念ともいえる強い精神は、林芙美子のそれにも共通するものを感じずにはいられない。

    (2010年3月15日)

商品内容

文学賞情報

2010年 第17回 島清恋愛文学賞(18回で終了。19回より主催者変更にて継続)受賞
2010年 第62回 読売文学賞 小説賞受賞

要旨

昭和十七年、南方へ命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。波瀾の運命に逆らい、書くことに、愛することに必死で生きた一人の女を描き出す感動巨編の誕生。女は本当に罪深い。戦争に翻弄された作家・林芙美子の秘められた愛を、桐野夏生が渾身の筆で灸り出し、描き尽くした衝撃の長篇小説。

出版社
商品紹介

今この一瞬、抱き合っていれば、愛さえあれば、たとえ罠だったとしても構わない──。林芙美子の秘められた空白を炙り出す衝撃作。

おすすめコメント

戦争に翻弄された作家・林芙美子の秘められた時を桐野夏生が炙り出す衝撃長篇!女は、本当に罪深い――。今この一瞬、あなたと抱き合えれば、愛さえあれば、私は構わない。昭和十七年、南方への命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。見たい、書きたい、この目に灼き付けておきたい! 波瀾の運命に逆らい、書くことに、愛することに必死で生きた一人の女を、渾身の筆で描く傑作小説。

出版社・メーカーコメント

今この一瞬、抱き合っていれば、愛さえあれば、たとえ罠だったとしても構わない──。時代に翻弄された林芙美子の秘められた空白を炙り出す衝撃作!

著者紹介

桐野 夏生 (キリノ ナツオ)  
1951年金沢市生れ。成蹊大学卒。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞する。98年『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)